Daniel Ekeroth著・藤本淳史訳『スウェディッシュ・デスメタル』が4月上旬にパブリブより出版されることが分かった。

昨年5月に髙井ホアン著『戦前反戦発言大全』『戦前不敬発言大全』を刊行するなどしているパブリブから、ハマザキカク氏の編集により、今度はデスメタル界の歴史が出版される。Daniel Ekerothが著したデスメタル界の名著を藤本淳史教授(拓殖大学英米語学科)が訳した『スウェディッシュ・デスメタル』である。

パブリブは以前より「世界過激音楽シリーズ」を刊行し、『デスメタルアフリカ』『ヒップホップ東欧』の様にこれまで日本であまり紹介されてこなかった世界各国の音楽事情や、『デスコア・ガイドブック』『オールドスクール・デスメタル・ガイドブック』シリーズなど体系的なガイド書籍を編集・出版してきた歴史があり、各種ファンやマニアより高い評価を得てきた。そして今回、Daniel Ekerothにより2008年に著された『スウェディッシュ・デスメタル』の日本語訳がこれに加わる。

著者は、自身もInsisionやDellamorteなどのバンドで活動してきたデスメタル界の歴史的証人Daniel Ekeroth。翻訳者は90年代から英語で生のデスメタル情報を発信してきた伝説的ファンジン『No Deception ‘zine』の発行人であり現在は拓殖大学英米語学科教授となった藤本淳史である。『スウェディッシュ・デスメタル』はこの著者と訳者から分かるように、単なるファンやリスナーと言うレベルに留まらず、544ページ、70万字以上に渡る内容の厚さを誇る第一級の資料となっている。貴重な写真やフライヤー、ファンジンを大量に掲載し、80年代から現代に至り世界に大きな影響を与え続けているスウェーデン発のデスメタルを紹介していく。また、早くよりスウェディッシュ・デスメタルの再評価と布教に努めていたと言うはるまげ堂Butcher ABC関根氏のコメントも寄せられている。定価も重厚な内容に比して3200円と良心的に抑えられており、デスメタルに少しでも興味があれば是非手に入れておきたい本と言えるだろう。

Daniel Ekeroth著・藤本淳史訳『スウェディッシュ・デスメタル』は、4月6日頃より出荷予定であり、4月中旬までに全国書店、Amazon、CD・レコードショップなどに並ぶと思われる。詳しい情報は下記リンクを参照のこと。