世田谷文学館では、漫画家の石ノ森章太郎に関する企画展「萬画家・石ノ森章太郎展」を4月20日から開催する。

「サイボーグ009」「仮面ライダー」など多くの作品で知られる漫画家、石ノ森章太郎(1938~1998)は、死後約20年を経ても尚多数の漫画ファンにその作品を愛され深く記憶されている。極めて多作の作家として2008 年にギネス・ワールド・レコーズから「一人の著者によって出版された最多コミックの記録」として世界記録の認定も受けている。また石ノ森章太郎は漫画家として執筆するだけでなく、万物を表現できるメディアとしての「萬画」の概念を提唱し、また後進の育成や漫画による町おこしにも協力するなど、漫画文化全体の発展に寄与していた。

企画展「萬画家・石ノ森章太郎展」では、その様な石ノ森章太郎と漫画文化の関係を、「萬画」と言う概念に重点を置きながら紹介していく。企画展は、

第1章 ヒーローズコレクション(仮面ライダー・キカイダー) ―特撮作品原作者として
第2章 ボクの萬画(サイボーグ 009・ジュン) ―萬画家・詩人芸術家として
第3章 石ノ森章太郎による石森章太郎 ―萬画家・社会企業家として

の三部に分かれ、石ノ森章太郎と「萬画」の全貌を明かしていく。石ノ森章太郎と漫画の新たな側面を見出せる企画展となりそうだ。

企画展「萬画家・石ノ森章太郎展」は世田谷文学館で4月20日から6月30日まで開催される。詳しい情報は下記公式サイトを参照のこと。