米映画監督のマーティン・スコセッシが、遠藤周作の『イエスの生涯』を原作とした新作映画の撮影を今年末から始める予定であると米ロサンゼルス・タイムズのインタビューで明かした。

 インタビューによると、評論家で映画製作者のケント・ジョーンズと協力して、脚本を完成させ、今年の後半に撮影する計画だという。スコセッシ監督は2016年に同じく遠藤の『沈黙』を映画化している。

 今作では、遠藤周作の『イエスの生涯』を基にして主に現代を舞台にするという。また、普遍的なものになるよう、キリスト教の基本的思想は残しつつ宗教的側面は抑えたいと考えているようだ。

『イエスの生涯』は、1973年に発表された。文字通りイエスの生涯を評伝という形で記した。英語、伊語、中国語に翻訳されている。

 昨年『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』が公開され、健在ぶりを見せたばかり。新作がどのような作品に仕上がるのか、楽しみにしたい。