小説家の佐藤亜紀と慶應義塾大学名誉教授の鷲見洋一による対談が6月24日、法政大学市ヶ谷キャンパス 富士見ゲートG601教室でFICオープンセミナー「シンポジウム 歴史と小説―佐藤亜紀『喜べ、幸いなる魂よ』をめぐって」において行われる。

 21世紀にふさわしい文学のあり方を模索する「詩学研究会」の企画として開催。今回は佐藤と「第74回読売文学賞」を受賞した小説『喜べ、幸いなる魂よ』(KADOKAWA)の舞台となった18世紀ヨーロッパの思想・文化の専門家である鷲見との対談を中心に、さまざまな立場からこの問題に向き合っている登壇者たちと多角的に議論する。

 第一部は「トーク・セッション」として、ノンフィクション作家・小説家かげはら史帆、小説家・文芸評論家の川本直、佐藤の三人で鼎談。第二部で二人が特別対談を行う。司会を東京大学教授の武田将明が務める。

 参加方法はフォームで受付。定員は先着順で200名。なお、イベントの模様は、後日オンラインでも視聴可能となる予定(詳細は関係者のホームページ、SNSなどで告知)。また、新型コロナウィルスの急激な感染拡大などにより対面実施が困難となった場合には、イベント自体をオンライン開催に切り替える場合も。

 フランス革命の余波の押し寄せる18世紀ベルギー、フランドル地方の小都市シント・ヨリスを舞台に愛の物語を描いた佐藤と専門家たちは何を語るのか。