栃木県栃木市で、約百年前に建てられた町役場を利用し、栃木市立文学館がオープンした。

文学館の建物は1921年に堀井寅吉の設計により当時の栃木町役場の庁舎として建築されたもので、以後2014年まで使用されていた。その後、市の文化財に指定され、文学館として新たな役割を担うこととなった。建設当時の姿に戻すなどのリノベーション工事も行われており、近代洋風建築の遺産としても重要な存在となっている。

常設展示では、栃木市に所縁のある作家の山本有三、吉屋信子、そして詩人の柴田トヨという3人の文学者に焦点を当てた展示を行っている。また、栃木市出身で日立製作所の創業者である実業家・小平浪平を始めとした地域の有名人の紹介も行っている。栃木市の文化に関するライブラリーコーナーなども設けられており、栃木の地域に密着した文学の拠点として、今後のますますの発展が期待される。なお、栃木市では、今後11月3日に栃木市立美術館も開館する予定である。

栃木市立文学館に関する詳しい情報は下記リンクも参照のこと。