東京・三鷹市芸術文化センターは、映画上映企画『続 小説を、観る。 ~文豪作品が原作の映画特集~』を2016年7月16日(土)から開催する。これは昨年好評を博した『小説を、観る。』の第2弾で、文豪の名作を実写化した映画のみを取り上げる企画となっている。昨年同様、7月から11月にかけて毎月1人ずつ文豪がピックアップされ、それぞれ2作品ずつ上映される予定だ。

今年取り上げられる作家と作品は、それぞれ以下のようなラインナップとなっている。

 

7月16日(土) 芥川龍之介 「地獄変」(1969・豊田四郎監督)
「羅生門」(1950・黒澤明監督)
8月6日(土) 志賀直哉 「暗夜行路」(1959・豊田四郎監督)
「正義派」(1957・渋谷実監督)
9月17日(土) 樋口一葉 「たけくらべ」(1955・五所平之助監督)
「にごりえ」(1953・今井正監督)
10月15日(土) 大佛次郎 「帰郷」(1950・大庭秀雄監督)
「風船」(1956・川島雄三監督)
11月19日(土) 山本有三 「路傍の石」(1964・家城巳代治監督)
「真実一路」(1954・川島雄三監督)

 

いずれも日本文学史と日本映画史に残る傑作ばかりだが、それゆえにタイミングを逸して見逃してしまっている人も多いかもしれない。昨年との重複は一切ないので、文学ファンも映画ファンも、この機にぜひチェックしてみてはいかがだろうか。

まずは7月16日の芥川龍之介の回を待とう。特に「地獄変」は日本国内ではDVD未発売なので、貴重な機会となるはずだ。昼夜二部開催のため、忙しい人にも都合をつけやすいのが嬉しい。