日本近代文学館では、震災と文学を扱った企画展「震災を書く」を3月25日まで開催している。

2023年は、1923年に発生した関東大震災から100年目となる。関東一円に多大な被害をもたらし、さらに流言蜚語によって朝鮮人が虐殺されるなどの悲劇も発生した。当時の文学者たちはこの震災にどのように向かい合い、なにを書き残したのか? また、2011年に発生した東日本大震災から今年で12年目となる。こちらも、現在に至るまで大きな爪痕を残している。

企画展「震災を書く」では、関東大震災と東日本大震災の二部に分かれ、震災と文学の関係を探っていく。第一部の「関東大震災と文学者たち」では、日本近代文学館のコレクションの中から、与謝野晶子や芥川龍之介ら他、当時の文学者により関東大震災に際して書かれた作品の原稿や当時の書簡、その関連資料が展示される。第二部の「東日本大震災に寄せる言葉」では、13名の作家が東日本大震災や原発事故に寄せた詩や短歌などの揮毫作品が展示される。災害と、それに向き合う人間の営みについて改めて考える機会となる企画展になりそうだ。

企画展「震災を書く」は日本近代文学館で3月25日まで開催される。観覧料は一般300円、中高生100円。休館日は日曜日・月曜日・3月23日である。詳しい情報は下記リンクを参照のこと。