コロナウイルス禍と緊急事態宣言により開催が危ぶまれていた第32回文学フリマ東京だが、国・都の方針が一応示されたこともあり、緊急事態宣言における収容率などの要請を守った上での5月16日開催の方針が決定された。

そして破滅派も、今回カ27にて出展することとなった。今回の「紙の破滅派」のテーマは「90年代ホラー・オカルト特集」である。コロナウイルス禍により、様々な不安や閉塞感が世間に充満している。それも病原菌に対しての恐怖だけでなく、世相全体に対してともいえるだろう。振り返ってみると、1990年代、まさに世紀末と言われ、異様な事件が相次いだあの時代に感じていた不安とも共通するものがあるかも知れない。

今回は、そのような世相への思いと今後への不確かな視点を求め、年代を定めた「90年代ホラー・オカルト特集」という題で同人からの応募を募った。90年代を生きた同人も、よく知らない同人も、それぞれの視点で時代と向き合っており、素晴らしい小説が集合している。是非、この機会に手に取って読んでいただきたい。また、破滅派グッズの頒布なども行われる予定である。

健康に気を付けつつ、文フリ東京にお越しの際はぜひカ27・破滅派にお立ち寄りいただきたい。コロナ禍を乗り越え今回の文フリも成功することを祈りつつ、5月16日を待ちたい。

第32回文学フリマ東京は、5月16日に東京流通センター・第一展示場で正午から開催。最新情報やコロナ対策については下記サイトなども参照のこと。