大木芙沙子(駿瀬天馬)の小説「馬娘婚姻譚」が、アメリカのオンライン文芸誌「New World Writing」に掲載されたことがわかった。

本人がTwitterで発表した。

小説「馬娘婚姻譚」は、柳田國男が採集した遠野地方の民俗記録『遠野物語』にある「おしらさま」の話を題材にした物語となっている。英訳は、カメイトシヤ氏が担当した。英題は「Neighs and Cries」である。日本語版は、現在制作されている短編集に収録されるとのことである。ぜひこちらも楽しみに待ちたい。

New World Writingは、1995年に創刊されたアメリカのオンライン文芸誌である。創刊当初は「ミシシッピレビューオンライン」という名前であった。WWWのかなり初期から存在するオンライン文芸誌として、有力でありまた長年にわたり人気のサイトとなっている。

また、今後刊行予定の作品集『Mythical Creatures of Asia』にも、大木芙沙子の小説「河童」「猫又」「酒呑童子」が掲載される予定だという。

日本の風俗を題材とした作品では以前、髙井ホアンの小説「補陀落鉄道」もカメイトシヤ氏の手により訳されるなどしている。今後も日本の民俗を舞台にした様々な作品が世界に送られそうである。

今後とも、大木芙沙子の今後の更なる活躍と、同じく破滅派同人の飛躍を期待したい。