高橋文樹の小説『とどめの一滴』が、1月13日付でキューバのオンライン文芸誌「Korad」35号に掲載された。

高橋文樹の小説『とどめの一滴』は、以前から海外の文芸Youtuberに英語で朗読されるなどしていたが、今度は「HASTA LA ÚLTIMA GOTA」としてカメイトシヤ氏によりスペイン語に訳されキューバのオンライン文芸誌「Korad」に掲載された。概要はこちらのリンクで確認することができる。

オンライン文芸誌「Korad」は、キューバのファンタジー・SF作品を広めることを目的としたオンライン雑誌である。誌名の「Korad」は、キューバ人作家オスカー・フルタドにより1964年に発表された、キューバ初の著名な幻想詩「La ciudad muerta de Korad」(死の都市コラド)に着想を得ている。Koradの現在の主要な目標は、キューバと海外の読者が自由に雑誌にアクセスし、また意見交換できる環境を作ることとしている。

高橋文樹の小説が太平洋とカリブ海を超えて掲載されたことは、破滅派の海外進出が新たな明るい局面を迎えているとも言えるかも知れない。是非スペイン語で改めて読んでみたいと同時に、今後とも破滅派同人の活躍に期待したい。