NovelJam'[dash] 2019アワードが12月19日に三鷹産業プラザで開催され、受賞発表とパーティが行われた。
わずか2日間で著者二名・編集一名・デザイナー一名の計四人が一体となり、小説の執筆から販売までを通して行う文学版ジャムセッションイベント「NovelJam'[dash]2019」の本開催から一ヶ月半を迎え、全11チームの結果が明らかになる時が来た。破滅派からは、主催側の波野發作を別として、著者として髙井ホアン(Juan.B)が参加し、チームEヨに加入している。
本開催後の一ヶ月半は、作品だけでなく販売戦略やメディア展開も評価の対象となっており、各チームは様々な方策を練ってNovelJamを盛り上げていた。イラストを前面に押し出すチームや、続編・外伝を主要文芸サイトに投稿するチーム、またチームEヨでは自前の文芸サイトを設立するなど、今年も新たな手法が生み出された。そして12月19日、本開催と同じ三鷹の地で、アワードが開催された。
当日は破滅派の記者であるミニ子も会場に入り実況を行った。会場における審査員として、小浜徹也、内藤みかが登壇した。
#noveljam ダッシュ2019アワード会場にいます。破滅派からはJuan.Bが参加。波野發作が司会者を務めます。
会場の審査員は小浜徹也さん、内藤みかさんです。 pic.twitter.com/lQKLGV8NYZ— ミニ子@文フリ東京キ14 (@minico_me) December 19, 2019
作品賞部門 | 作品名 | チーム |
最優秀作品賞 | 『ふれる』 | チームF:ゆきどけなしずく
著者:紀野しずく |
米光一成賞 | 『多頭少女(左から三番目)の憂鬱』 | チームI:くま式
著者:式さん |
内藤みか賞 |
『We’re Men’s Dream』 | チームC:KOSMOS
著者:澤俊之 |
小浜徹也賞 | 『絶対にはじめから二度読む恋愛小説』 | チームA:漂流社 三鷹編集局
著者:原里実 |
有田真代賞 | 『失せものは夕凪に』 | チームI:くま式
著者:戸森くま |
藤井太洋賞 | 『キボウの村』 | チームE:Eヨ
著者:おおくままなみ |
特別チーム賞 |
『変な女の書いた101行の小説』 | 漂流社 三鷹編集局
・編集者:川崎昌平 |
デザイン賞部門 | 対象 |
優秀デザイン賞 | |
長瀬浩明賞 | チームF:ゆきどけなしずく
『バラの棘に憧れて』 |
山家由希賞 | チームK:NVJ
『気配』 |
和氣正幸賞 |
チームE:Eヨ
『キボウの村』『キノウの村』 |
特別チーム賞 | 漂流社 三鷹編集局
『変な女の書いた101行の小説』『絶対にはじめから二度読む恋愛小説』 ・編集者:川崎昌平 |
グッドデザイナー賞 |
こばじ チームC:KOSMOS 『We’re Men’s Dream』(著者:澤俊之) 『天籟日記』(著者:森きいこ) |
デザイン奨励賞 |
ハセガワ チームJ:モノクロラジオ 『輪が廻る』(著者:篠田すみれ) |
特別賞
グランプリ
そして栄えあるグランプリは、チームC、KOSMOSに送られた。
クレジットには、
・編集者:加藤晃生
・著者:澤俊之
・著者:森きいこ
・デザイナー:こばじ
に加え、「および彼らの企画に乗ったすべての人々」とされている。幅広い作品展開が評価された形となった。
以上の結果の通り、破滅派同人の中から参加した髙井ホアンは、和氣正幸賞と特別賞を受賞した。また、チームEヨのメンバーであるおおくままなみが藤井太洋賞を受賞した。本開催ルポについては後日改めて執筆する予定である。
アワードは終わり一区切りついたものの、NovelJam2018秋におけるチームゴメラがそうであった様に、これからもNovelJamで培われた関係や交流は具体的に続いていく。チームEヨも今後さらに活動を行う予定である。これからのNovelJamの面々の活躍に期待したいと共に、NovelJamの運営に携わった波野發作氏始め運営メンバー・関係者の方々、Eヨのメンバー、また応援してくれた観客の方々に感謝したい。
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