山本夜羽音の漫画「マルクスガール」の続編を、総合誌『情況』へ連載するのを支援するためのクラウドファンディングが現在実施中である。

髙井ホアン(Juan.B)が自著に関して「変革のための総合誌『情況』」2019秋号に記事を掲載したことは当はめにゅーでもお伝えしたが、同号では漫画家の山本夜羽音による漫画「マルクスガール」続編連載企画も始動していた。その続編連載を支援するためのクラウドファンディングが11月下旬より実施されている。クラウドファンディングには値段に応じて、支援者としての名前掲載からイラスト原画ボードまで、様々なリターンが設定されている。

山本夜羽音の漫画「マルクスガール」は、1998年~1999年にかけて、漫画雑誌「ヤングチャンピオン」に連載されていた学生革命漫画である。バブル後の所謂「失われた20年」の中で、政治が停滞し社会から様々な物が切り捨てられ始めていた中、美少女漫画という形で新しい運動の形を模索した意欲作であった。現在、山本夜羽音は連載を持っていない状況であり、今回『情況』での続編連載で再び新しい運動の形を示そうとしている。

雑誌『情況』は情況出版により1968年に創刊されたジャーナリズム・総合誌である。休刊を挟みつつも、長く時代の背景を探ってきた歴史があり、「変革のための総合誌」を名乗る。今年秋には髙井ホアンも記事を掲載し、多くの論客も『情況』誌で活躍した経歴があるなど、幅広い意見を取り入れてきた総合誌であるが、漫画連載は初の試みとなる。総合誌で連載される「マルクスガール」続編がどのような物語を描くか、期待は尽きない。興味のある方はぜひクラウドファンディングで支援してみてはいかがだろうか。『情況』2019秋号も改めて参照されたい。

「マルクスガール」続編連載クラウドファンディングは1月31日まで実施中。詳しい情報は下記リンクを参照のこと。