『情況』2022年冬号に、髙井ホアン(Juan.B)の記事が掲載される。

今回の情況は、「連合赤軍 半世紀後の総括」と題し、その名の通り連合赤軍のその後を扱った特集となっている。そんな重厚な特集を余所に、髙井ホアンの連載『国家権力は、いったい何を取り締まったのか?』は第九回となった。特高警察が残した、ある宗教団体信者による奇妙にも見える会話の記録を扱っている。

他にも、様々な連載記事や書評など、面白く興味深い記事が満載である。肉体廃止系Vtuberの蘭茶みすみによる寄稿は、近頃よく聞く「メタバース」への一つの向き合い方について語っている。是非、今の日本で一番先鋭的な総合誌『情況』を買って、今の日本の在り方を確認したい。また、情況の若手によるYoutubeチャンネル「情況放送」も展開中である。

『情況』は情況出版により1968年に創刊されたジャーナリズム・総合誌である。休刊を挟みつつも、長く時代の背景を探ってきた歴史があり、「変革のための総合誌」と称している。多くの論客も『情況』誌で活躍した経歴がある。変革のための総合誌『情況』2022年冬号は、1月21日より、全国書店及びAmazonなどネット通販で販売される。