京都市は17日、新しい文学賞の創設へ向けた計画を発表した。

京都市が世界文化自由都市宣言を行ってから今年で40周年になるのを機会に、京都市では新たな顕彰制度として、文学賞の創設を検討している。この文学賞は京都新聞と大垣書店との連携により、平成31年度からの開催を目指している。

この文学賞は大きく3つのコンセプトを軸としている。

  1. 京都を題材とする文学作品を募集、表彰することにより,「文化都市・京都」の発信や京都の歴史と魅力の再認識、京都への誘客につなげる。
  2. 新聞社、書店、出版社等と連携し、受賞作の出版や書店における展開など幅広い支援を検討し、新人作家の発掘、育成を図る。
  3. 学生を対象とした部門の設置や、選考過程への市民等の参画を検討し、活字文化の振興に寄与する。

また、文学賞の創設について考えるシンポジウム「新たな作家を発掘!京都の文学賞の創設に向けて」が11月25日に開催される。パネリストに作家の藤野可織、望月麻衣らを迎え、新しい文学賞の概案について議論が交わされる。参加費は無料、参加定員は400人を受け付けると言う。京都市の新しい取り組みにこれからも注目したい。

シンポジウム「新たな作家を発掘!京都の文学賞の創設に向けて」は11月25日に立命館朱雀キャンパス ホールで開催される。詳しい情報は下記サイトを参照のこと。