第五回阿波しらさぎ文学賞の応募作品数が、470点に達したことがわかった。

徳島の文化や風俗をテーマに全国から作品を公募する掌編小説コンクール「徳島新聞 阿波しらさぎ文学賞」は、今度で第五回となる。年々話題性も拡大しており、佐川恭一が第二回の大賞を受賞するなど、破滅派同人にとっても文学的に大きな目標となっている。

応募が締め切られ、これから選考に向けての動きが加速していくと思われる中、作品総数の集計結果が明らかとなった。第五回阿波しらさぎ文学賞への応募作品数が、過去二番目の470点に達したのである。前回の応募総数は516点となっており、減少についてはコロナ禍による取材の難しさなどが考えられる。

また、今回は全国44都道府県からの応募に加え、アメリカ、フランス、スペインといった海外からの応募もあったという。応募した個人の中で最年少は13歳、最高齢は96歳と、世代的にも幅広い応募が行われている。

応募作品は今後、一次選考を経た上で、芥川賞作家である吉村萬壱と小山田浩子らによる最終選考が行われる。最終受賞作は8月に決定される予定である。

今年も、破滅派からも多くの同人が応募しているようだ。佐川恭一も阿波しらさぎ文学賞を受賞して以降さらに飛躍している。今後とも阿波しらさぎ文学賞を見守りたい。