#4

モンタージュ(第7話)

多宇加世

270文字

M

フレームの中の窓際の少女は

フェルメールが描いたものでも

あなたが描いたものでもなく

ただ

在る

ものとして

 

その姉が言うのだけれども

あなたは

並木の下へ

行ってはどうだろうか

 

目を細くして見てみると太陽が最も悪い悪戯をしている……

 

わたしは(あなたは)

死体の

四肢を

観ることによって

 

少女と

その姉が

ばっちりと合致し

 

その風景は

もうだれのものでもない

 

ましてやフェルメールなんかのものではない

 

砂の上に座った時間は

なつかしくてたまらない

 

死んだりはしないわたし(あなた)……

2022年7月29日公開

作品集『モンタージュ』第7話 (全20話)

© 2022 多宇加世

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