大木芙沙子の短編「或る男」が、出版レーベル ffeen pubフィーン・パブによる小説アンソロジー『FFEEN vol.4』で公開されている。

 『FFEEN』は、さまざまな個性を持った作家・作品の集まった小説アンソロジー。これまでに三部がリリースされている。今作は、3月2日まで無料で公開される。

 「或る男」は、名バイプレイヤーとして活動する俳優の一生が語られる。演じること、人の記憶、幸福について、普遍的な物事が俳優の生涯を通じて問われる小説。

 第四弾となる『FFEEN vol.4』では、大木の作品のほか、矢部嵩「乾燥機」、鈴木林「曰く」、鴻池留衣「おはじきができるまで」、蕪木Q平「か炎」、小山田浩子「つ」、岩倉文也「CONTINUE ?」、青島もうじき「筒の脂」が収録されている。

 なお、今作を含めた作品は『FFEEN』シリーズと一緒に一冊の紙書籍にまとめられ、2024年の春に刊行される予定。

 今年はSFレーベルKaguya Books、社会評論社から単著の刊行も決まっている大木。これからの活躍に目が離せない。