新宿の書店「模索舎」が50周年となることを記念するイベント『シコシコ / 模索舎から半世紀』が、11月21日に武蔵境の武蔵野スイングホールで開催されることとなった。

今から50年前の1970年10月28日、日本で最も有名なミニコミ・小流通出版物取扱い書店の一つである「模索舎」の前身、「スナックシコシコ・情報センターへの模索舎」が新宿御苑付近の一角に誕生した。70年と言う政治の季節に生れて以来、72年のスナックシコシコ閉店や、様々な社会的事件を越えて、50年の長きに渡って新宿に店舗を置いている。模索舎では、一般の流通には乗らない様な様々な書籍・ミニコミ・ジンや、個性的な漫画、政治団体の機関誌などを幅広く取り扱っており、恐らく模索舎でしか手に入らないような印刷物も存在する。

そんな小さくも偉大な存在感を持つ書店・模索舎の50周年イベントが、11月21日に武蔵野スイングホールで開催される。イベントは2部構成となっており、第一部は「SNSは謄写版の夢を見るか インターネット時代の印刷小メディア/場所」と題して、ライターの南陀楼綾繁と模索舎舎員・模索舎OBの面々が近年のメディアについて語り合う。第二部は「出版・流通弾圧連帯物語 ふたりのラブ・ジュース事件/四畳半襖の下張り事件」と題して、フォークシンガーの中川五郎と模索舎馘首第一号の肩書を持つ岩永正敏が、模索舎も関わった様々な事件について歌も交えて対談する。

模索舎の50年はもちろんのこと、模索舎を利用する人々にとっても様々な50年+αが存在する。当破滅派でも、以前紙の「破滅派」が取り扱われたり、髙井ホアン(Juan.B)著『戦前不敬発言大全』『戦前反戦発言大全』(パブリブ刊)が取り扱われる等の関係がある。改めて模索舎や様々な印刷・出版文化について考えさせられるイベントとなりそうだ。

模索舎50周年イベント『シコシコ / 模索舎から半世紀』は、11月21日に武蔵境の武蔵野スイングホール・11F レインボーサロンで13時30分から開催される。参加チケットは模索舎店舗で販売されており、価格は2000円(模索舎お買い物券500円分付)。定員が存在し、当日券はないため、必ず予約すること。詳しくは下記リンクを参照のこと。