スウェーデン・アカデミーは6日、2023年のノーベル文学賞ノルウェーの劇作家ヨン・フォッセに授与すると発表した。賞金として1000万スウェーデンクローナ(約1億3000万円)が贈られる。

近年、スウェーデン・アカデミー内部の不祥事問題により2018年度の開催が見送られるなど体制が揺れ動いていたノーベル文学賞だが、2019年より体制を改めて再び開催されるようになった。

2023年度ノーベル文学賞の受賞者となった (ヨン・フォッセ,Jon Fosse,1959~)は、ノルウェー出身の男性劇作家である。1980年代より創作活動を始め、新ノルウェー語といわれる「ニーノシュク」を用いて多くの劇を制作してきた。その業績は「イプセンの再来」「21世紀のサミュエル・ベケット」とも呼ばれている。代表作は「ある夏の一日」「スザンナ」「だれか、来る」などで、日本でも作品が上演されており、フォッセも来日歴がある。

一部で受賞が期待されていた、日本人作家の村上春樹氏や佐川恭一氏は今年も受賞を逃した。