フランツ・カフカの生誕140周年を記念した「フランツ・カフカ ショートストーリーコンテスト」が開催される。7月3日に応募が開始された。締め切りは8月31日。

 チェコセンター東京、 ゲーテ・インスティトゥート東京、 ポーランド広報文化センター、 オーストリア文化フォーラム東京が主催。プラハ生まれの作家フランツ・カフカが、2023年に生誕140周年、2024年に没後100年を迎えるにあたり、チェコ、ドイツ、オーストリア、ポーランドの在日文化機関がを立ち上げた「Kafka Projekt 23→24」プロジェクトの一環。

 2023年から2024年にかけて、カフカの作品やその影響をテーマに、文学をはじめ多分野のイベントを開催。今回の公募は「Kafka Projekt 23→24」第一弾企画となっている。

 カフカやその作品にインスピレーションを受けた作品を募集し、カフカが40歳で亡くなったことにちなみ、締め切り日時点で40歳以下であることが条件になっている。

 チェコセンター東京、 ゲーテ・インスティトゥート東京、 ポーランド広報文化センター、 オーストリア文化フォーラム東京で選考委員会が設けられ、全ての応募作品は、文学の専門家および主催団体から成る選考委員会によって評価される。また、選考委員会には上田岳弘、小山田浩子、藤野可織も参加。

 受賞作発表は10月末日で、授賞式は11月22日に早稲田大学で開催される「カフカシンポジウム」後に行う。

 最優秀賞には副賞として、東京―欧州往復1週間の旅が贈られる。そのほか、優秀作品(第2位、第3位)には記念品を贈呈。

 没後一世紀が経つ今も、多大な影響を与え続けるカフカ。筆者も小学生の時に読んだ『変身』の衝撃は、いまだに覚えている。『審判』や『城』など不朽の名作を、その短い人生で生みだしたという事実は驚異的だ。年齢制限はあるが、若い人々はこの機会に応募してみてはいかがだろうか。