作家・コピーライターなど幅広い活動で知られていた橋本治が、1月29日に無くなった。70歳だった。死因は肺炎とされる。

橋本治は東京都杉並区出身。東京大学在学中の1968年、東大駒場祭のポスターを制作し「とめてくれるなおっかさん 背中の銀杏が泣いている 男東大どこへ行く」のコピーを付けたことで注目された。その後、劇画・イラストレーターなどを経て、1977年に青春小説「桃尻娘」を発表し作家業に移った。その後、古典の紹介や評論家、エッセイストとしても活躍する一方、編み物にも才能を発揮し「男の編み物」を出版するなどその活躍は幅広かった。

近年も世界の様々な古典文学を落語化する「落語世界文学全集」に携わるなど多くの作品を発表しており、つい最近では2018年11月に「草薙の剣」で第71回野間文芸賞を受賞していた。