山梨県立文学館では「開館30周年記念  新収蔵品展 手書きのリズム」を3月24日まで開催している。

山梨県立文学館は1989年11月3日に開館してから今年で30周年となる。それまで文化施設が少なかった山梨県において、県民や各方面からの大きな応援の下で開館した山梨県立文学館は今日も多くの人々に文学の素晴らしさを伝えている。

今回の「新収蔵品展 手書きのリズム」では、山梨県立文学館が収蔵する様々な資料や新しい収蔵品の中から、作家の筆遣い・手書きの字に着目した展示が行われている。芥川龍之介の「浅草公園」原稿を始め、山梨県ゆかりの文学者である飯田蛇笏や、津田青楓、田中冬二、深沢七郎、武田泰淳の書や原稿などが展示されており、様々な作家の筆遣いとリズムを感じる事が出来る。例えば「浅草公園」原稿では整然とした字や、丁寧な訂正の後から芥川の創作姿勢がうかがえる。その他、2018年に新しく収蔵された作品も展示される。文学を楽しむうえで新しい視点を提供してくれる記念展となりそうだ。

「開館30周年記念  新収蔵品展 手書きのリズム」は山梨県立文学館で3月24日まで開催される。休館日は毎週月曜日(2月11日は開館)及び2月12日、開館時間は午前9時~午後17時(最終入室は午後4時30分まで)となっている。詳しい情報は下記公式サイトを参照のこと。