大阪府立中央図書館では、邪馬台国と同時代の中国について語る連続講演会「古代・激動の中国三国時代と邪馬台国の卑弥呼」を11月17日から開催する。

古代の日本を知ろうとする時、神話は別として、大きな情報源になるのは同時代の中国の史書であった。3世紀西晋の陳寿により記された三国志の倭人伝(魏志倭人伝)にある、古代の日本に存在したとされる邪馬台国とそれを治める女王卑弥呼については、昔から多くの人々の関心を呼び、邪馬台国の所在地や卑弥呼の人柄、中国との関係について様々な議論も行われている。

講演会「古代・激動の中国三国時代と邪馬台国の卑弥呼」では、講師に元NHKチーフアナウンサーで、なら・シルクロード博覧会の企画も行った児島建次郎氏(白鳳短期大学名誉教授)を招き、全7回にわたって邪馬台国と同時代の三国時代中国、またシルクロードなどを介した国際交流など、かつての日本と中国の歴史について講演を行う。各回14時から15時30分までの開催で、全7回の細目は以下の通り。

第1回 平成30年11月17日(土曜日) 「シルク博から30年-作家井上靖との思い出」
第2回 平成30年11月24日(土曜日) 「魏の曹操は英雄か、乱世の奸雄か」
第3回 平成30年12月15日(土曜日) 「赤壁の戦い-呉将周瑜知略で曹操の野望をくじく」
第4回 平成30年12月22日(土曜日) 「出師の表を奉じ孔明は北伐へ、秋風吹く五丈原で病死す」
第5回 平成31年 1月26日(土曜日)  「邪馬台国卑弥呼は、なぜ魏に使者を送ったのか」
第6回 平成31年 2月 9日(土曜日)  「魏から贈られた銅鏡百枚は三角縁神獣鏡か」
第7回 平成31年 3月23日(土曜日) 「邪馬台国は何処に-畿内説と九州説をめぐって

日本と大陸の文化の繋がりについて、また日本の古代の姿について改めて認識を深められる講演会となりそうだ。

講演会「古代・激動の中国三国時代と邪馬台国の卑弥呼」は大阪府立中央図書館2階多目的室で11月17日から2019年3月23日まで全7回開催される。詳しい情報は下記サイトを参照のこと。