東京都立中央図書館では、10月27日から東京文化財ウィーク2018参加企画展「大江戸プリント-出版文化から見る江戸の世相-」を開催する。

18世紀から19世紀にかけ世界最大級の都市の一つであった江戸では、瓦版から浮世絵、春画まで様々な出版物が出回り、独自の印刷文化が花開いていた。現代においてもこれらの文化は国内外を問わず注目を浴びている。

東京文化財ウィーク2018参加企画展である「大江戸プリント-出版文化から見る江戸の世相-」は、そんな江戸時代の印刷文化と庶民の需要について、豊富な資料と体験型イベントを駆使して紹介していく。会場は二部に分かれ、第一会場(企画展示室)では江戸時代の基礎知識や、十返舎一九、滝沢馬琴、山東京伝と言った誰もが一度は耳にしたことのある作家の草稿本・書簡の展示、また庶民が実際に手にした瓦版などの役割についての紹介を行う。第二会場(多目的ホール)では150年前の明治維新その頃の江戸を扱い、実際に上に乗って自由に歩ける幕末の江戸城の大型複製図面や、当時の戦乱を伝える錦絵などを紹介する。

また、開催期間中の11月10日には関連イベントとして「浮世絵の摺り実演見学とワークショップ」(参加要申込)も行われる。歴史ファンにも印刷文化ファンにも楽しめる企画展となりそうだ。

東京文化財ウィーク2018参加企画展「大江戸プリント-出版文化から見る江戸の世相-」は東京都立中央図書館で10月27日から11月11日まで開催される。詳しい情報は下記サイトを参照のこと。