若いがゆえにわからない、
死とは何ぞや愛とは何ぞ。
聞けば、いずれも矢を放ち、
心の臓をば射るそうな。
噂によれば
冷たくなれば死ぬように、
熱するほどに愛は傷つく。
どちらも激しきものなれば
身をば滅ぼし、触れるに怖い。
膨れ上がるか墜ちるのか、
道が果てれば稲妻か、さては波頭か。
愛の赤らむ矢柄や剣の
疾く人を刺すその様は、
たいそう冷たい死の手と同じ。
とはいえど、美徳の愛の炎はまた別、
死地の凍える霜を溶かすゆえ。
若いがゆえにわからない、
死とは何ぞや愛とは何ぞ。
聞けば、いずれも矢を放ち、
心の臓をば射るそうな。
噂によれば
冷たくなれば死ぬように、
熱するほどに愛は傷つく。
どちらも激しきものなれば
身をば滅ぼし、触れるに怖い。
膨れ上がるか墜ちるのか、
道が果てれば稲妻か、さては波頭か。
愛の赤らむ矢柄や剣の
疾く人を刺すその様は、
たいそう冷たい死の手と同じ。
とはいえど、美徳の愛の炎はまた別、
死地の凍える霜を溶かすゆえ。
2021年4月14日公開 2021-04-14T08:46:34+09:00 2021-04-15T00:25:13+09:00
読み終えたらレビューしてください
素人詩人兼哲学者です。幼い頃はルブランのルパン・シリーズに読み耽ったり、星新一に酩酊したりした。15歳の春に引っ越しをした際、級友の女子にもらった一冊のノートがきっかけで、以来詩を書き始める。青春期にはまとまりもなく小説を読み、詩は堀口大学の訳詩を愛好した。堀口大学はいまは僕の詩魂の一部となっているように思う。大学ではロクに勉強もせず、親からはドラ息子と人並みに愛され、かってはそれなりにいた友人も、社会人になってからは極端に減って、妻と猫と暮らす。五十前後から哲学的随筆文を英文で書き始め、方々の哲学雑誌に投稿するようになる(採用されたりされなかったり)。同時に英詩も書き始め、英詩サイトに投稿し始める。やれないと思い込んでいるよりはやってみて失敗するほうがいい。何かの間違いでできるかもしれぬ。そんなことをつらつら思いつつ、もう人を傷つけたくないなあと引きずりながら、仕事をどうしようかなあと形而下的憂いを恥ずかしげもなく抱きつつ、老いの人生をどうにか暮らす。まとまりもありませんが。
リスト機能とは、気になる作品をまとめておける機能です。公開と非公開が選べますので、 短編集として公開したり、お気に入りのリストとしてこっそり楽しむこともできます。
リスト機能を利用するにはログインする必要があります。
"若いがゆえに"へのコメント 0件