俺が来た

合評会2022年07月応募作品

諏訪真

小説

4,932文字

身の丈に合った話を考えたら、一番頭の悪い物が出来た。
合評会2022年7月参加作品。「世界遺産」

高校の修学旅行の予定は、一人のバカのやらかしによってふいになった。何でも、旅行先の龍安寺の門に落書きをしたというのだ。本人曰く、創作意欲が刺激されたとか。

その創作によって、そのバカの次の世代の我々は、夏休みに予定されていた旅行計画が白紙に戻され、空いたスケジュールは夏期講習へと充てられることになるという。仮にも進学校であり、世間一般の常識に従って一応進学は進学で検討すべきことだが、それとこれとは別だ。休むべき時に休み、遊ぶべき時に遊ぶ。その予定を崩されたことが腹が立って仕方がない。旅行の計画が白紙になった。だからどうしたと。この前の法改正で18歳から成人になるというのだ。俺も次の誕生日で成人するということ、つまりもう誰かに決めてもらわなければならないという筋合いはない。

白紙にされたのなら、自分で計画を立てれば良いのだ。だがここで普通に新幹線で京都に行き、普通に宿に泊まるというのも面白味がない。だったらあまり人がやっていないことがやりたくなった。

チャリで行く。天啓のように浮かんだこのアイデアは数人の知人からは「バカじゃねーの」という酷評で以って迎えられたが、小林という男にはウケた。面白そうじゃね、と。そうして俺ともう一人のバカ、小林と共に実行されることになった。

はやる気持ちを抑えつつ、入念な準備を行い、当初行われるはずだった修学旅行の日程に合わせて決行した。

岡山発、京都への旅だ。日が登り始める前に、俺と愛車の銀星号、そして小林と共に一路東へと旅立った。

因みに、小林と例の龍安寺落書き事件の主犯は幼少時からの付き合いがある。その関係で、俺も実は多少見知ってはいる。その主犯は石橋という。例の事件の後、厳粛な審判により退学処分が下され、その後の行方は知らなかったが、小林曰く、神戸でビッグになるための下積みをしているらしい。

とりあえずその話を聞いて、第二の旅の目的が決まった。帰りがけに神戸に寄って石橋をブン殴る、と。

 

出発してから早くも旅の困難に直面した。確かに旅の準備は入念に済ませたつもりだった。野宿用の寝袋、リペア用のパーツや整備方法を調べておくことなどだ。

だが最も基本的な旅程についての考慮が抜けていた。そもそも岡山から京都なのだから、幹線道路沿いに東に向かえばいいだろう、疲れたら適当に野宿でもすればいいと考えていた。

旅程の計画すら乏しい状態で、若さ固有のノリと勢いで飛び出したはいいが、岡山市から備前までは何とか意気揚々としていたものの、姫路の県境から加古川まで来たあたりで途方に暮れ始めた。

一昼夜チャリを漕ぎ続けた足はパンパンに腫れている。おまけに8月の炎天下なので、熱中症気味で頭痛もやまない。野宿をしようにもそんな都合のいい空き地もそうそう見つからず、何とか広めの公園を見つけ、浮浪者の縄張りになっていないかを気にしながらどうにか野宿にありつけた。この時点でもう早くも引き返そうかと考え始めた。寧ろ小林の方が元気が有り余っていた。「明日中には神戸まで行こうぜ」と。「おう……」と力無く答えた。

 

加古川を出てから、最初の困難にぶつかった。そもそも岡山から京都、正確にはその手前の神戸まで幹線道路が一直線に繋がっていなかったのだ。その程度の知識もないままに加古川市内を彷徨い始めたが、小林の方が前日の間にルートを探索していたおかげで、なんとか神戸までの道は確保できた。

第二の困難は、神戸の町の坂を全く念頭に置いていなかった。激しい急勾配の上、前日同様雲一つない炎天下で、遂に意識を失いそうになった。全く進めなくなり、コンビニの軒下で情けないながら息絶え絶えになっている。血液が沸騰しそうな予感がしてきて、目の前に川があったら飛び込みたかった。

川……、思えば、岡山を出てから神戸に至るまで、旅で印象に残っているものといえば川しかない。旭川に吉井川、千種川、そして加古川を越えてその先にあるものというと結局大阪の淀川、そして目的地にはというと鴨川か……。正直もう川の思い出は沢山だった。そもそも川を見に来たんじゃない。チャリを乗り捨ててタクシーを拾って駅まで行き、岡山に戻ろうかと……。

と、小林が外で何やら携帯で誰かと会話している。一体なんだ、誰と話している、と朦朧としていると、小林が一仕事し終えたように言った。
「おい、生きてっか? もうじき迎えに来るそうだ」
「誰が?」とだけ返した。そこからの記憶がない。

 

「いやー、なんとか間に合って良かったなあ」と小林とドレッドヘアの男が会話している。因みに今、バンに乗せられている。バンはそれなりの余裕があり、我が銀星号と小林のチャリも後部座席に突っ込まれてたままだ。

因みに、このドレッドヘアが、なんと石橋だった。例の龍安寺落書き事件の主犯にして、我が仇敵、旅の第二の目的の。今ここで天誅を加えるには、願ってもないタイミングで、旅の順序が入れ替わるだけだろう、と思ったが、熱中症で死にかけた俺を諸々介抱し、病院にまで連れて行ってくれた、いわば命の恩人でもある。幸い軽傷の部類だったらしく、点滴でどうにかなったそうだ。気を失っていたから分からないが。それでも本当にもう少し遅れていたら惨事だった、と。

聞けば、1日目の時点でヤバいと悟った小林が連絡をすでに入れていたらしい。神戸の近くまで来てヤバそうだったら助けに来てくれ、と。石橋はそれに快く応えてくれたのだ。俺は何だが猛烈に情けなくなった。旅もまともに完遂できず、挙句のはてに仇敵に命まで助けられるとは……。

ぼんやりと後部座席に乗ったまま、外を見ている。旅の目的は既に喪失しているも同然なのに、小林だけは意気揚々と京都を目指し、寧ろ石橋もそれに乗り気だった。

岡山を出て2日目の夜にして、大阪を経由した。予定よりも早いのは途中から車だから当然だが。淀川はもうとっくに通り過ぎているだろう。

大阪の外れのファミレスで遅い夕食を取った。小林と石橋とだけが会話していた。店を出て、適当な駐車場で一晩過ごしてから、明日京都入りすることにした。

ここで、俺はようやく疑問が湧き起こってきた。石橋って今何をしてんだ? 見ればそれなりにデカいバンも持っているし。
「んん? 俺? ラッパー」とダルそうに返した。ああ良かった。怪しい見た目に対してある種予想通りの回答で。ただそれにしては羽振りが良さそうに見えるが、と聞いたら
「まあラッパーは本業で、副業で運び屋とかやってるな」
「運び屋というと?」
「聞きたい?」と聞かれて流石にそこまで深入りしたくはなかった。これ以上見た目通りの怪しい世界に足を突っ込みたくなかった。

 

翌日早々京都入りした。これまでの旅程に比べれば、殆ど目的地の目と鼻の先まで来ていたようなものだ。石橋は京都駅付近で待つという。
「俺、例の件でお寺さんから出禁くらってるんで」

まあ、当然だよな……。ここから再度チャリでの移動となる。石橋に礼を言いつつ、一つだけどうしても気になっていたことを聞いた。
「何で出禁になるようなことなんかしたんだ?」

石橋は考えるそぶりもなくこう言った。
「んー、別に自己顕示かと言われれば、それまでなんだけど」と前置きしつつ、
「あの景色自体は嫌いじゃないんだけど、何か足りてねえなって感じたから?」
「それがあの落書き?」
「グラフィティって言って欲しいんだけども」と不満そうにしつつも
「何か主張したくなったんだよな。俺がこのアートを完成させてやるよ、ってな」

「何を描いたのさ」

「秘密」

俺には特に納得とか共感できるものはない。実際、石橋が何を描いたのかすら知らない。帰って噂を辿れば分かりそうな気もするし、探せば写真ぐらいはネットに転がってそうだけど、あまり関心が湧かなかった。
「あ、そうそう」と、石橋から袋を受け取った。
「何これ?」
「俺からの選別」

と開けてみると、経口補水液と、後、カラースプレー?
「ちゃんと水落ちするやつだから安心しろ」と、突き返す前に去っていった。帰りは姫路までなら送ってやるよ、と言い残して。邪魔だと思いつつ、帰りに返せばいいやと思いながらしまい込んだ。

 

小林とともに一路北を目指した。目的地は京都駅から北西の方向にあるが、どうせここまで来たら鴨川も見たくなったので、目的地から少し遠ざかるが東の方に向かった。

特に感慨深いわけでもないが、いかにも観光地らしく人で混んでいた。ふと小林にこう言った。「龍安寺は最後にしないか?」と。まあ観光目的ならそれでもいいかということで、まず慈照寺を目指した。

正直にいうと、慈照寺と哲学の道も見ておきたかった。チャリで通るには狭すぎるので、その脇道をゆっくりと走った。あまり急ぎたくなかった理由は、自分も何故わざわざ手間暇かけてチャリで京都まで着たかったのか、今一はっきりと言語化できていない歯痒さを感じていたからだ。

元々修学旅行で特別何かをしたかったわけでもない。年相応に馬鹿騒ぎをしつつ京都を練り歩きたかったのを邪魔されたから腹が立った、というより、たった一人で大馬鹿をやらかしたということにある種の畏敬の念があったのではないか、とぼんやりと考え始めた。

じゃあここに来たかった目的とは、と一瞬喉元まで出かかったがそんな馬鹿な訳あるかと迷いを振り切るように水を飲んだ。

慈照寺を過ぎて平安神宮を回り、次は鹿苑寺かと思ったが、京都の夏日が想像以上に過酷で、これ以上回るのはキツいと思い始めた。予定を前倒して龍安寺に行くことにした。

 

正直に言うと、猛暑でしんどいから先に龍安寺に行きたいというのには嘘偽りはないのだが、もう一つ本音を言うと詰まらない、、、、、からだった。

慈照寺もそうだったが平安神宮も何故か退屈だった。思い浮かべていた光景と何一つ重なるところがなかったからだ。それもそうだろう。こんな茹で上がるような炎天下でチャリを必死で漕いで回るようなシチュエーションは、修学旅行の予定にはそもそもない。俺は嫌な予感がし始めた。目的地についてしまったらどうなるのだろうか、と。期待と大きく外れてしまったら、もう動く気力も残っていないのではないか。

山門をくぐる頃には、結局神戸の時と同様に意識が朦朧としてきた。気がついたら、例の庭が目の前にある。何の感慨もなく、石が敷き詰められただけの簡素な庭が。俺は命を賭してまでこんなものを見にここまで来たというのだろうか?

ふと、俺の中から奇妙な情熱が湧き上がってきた。俺の命の価値がそんなショボいはずがない。ここまで費やした労力に見合った物を得られずに手ぶらで帰ってたまるものか。何を念頭にそんなことを思いついたのか、後で思い返しても全くわからなかった。

俺はスプレー缶を持って門に突撃していた。俺は自分の力でここまで来たんだ、と。小林や石橋の助けがなくとも、俺は辿り着けていたのだ。既に正気が吹き飛び、かろうじて残っていた記憶では、門にこう書いていた。
「チャリで来た」

 

再び大騒動だったらしい、と後日聞いたが、聞くところによると小林の必死の説得で退学処分だけは何とか免れたそうだ。曰く「熱中症で完全に錯乱していたんです!」と。小林が真っ先に救急車を呼んでくれたというのも処分の軽減には一役買っただろう。

実際俺も前後の記憶が怪しく、あれはお前がやったのかと聞かれても、ハッキリとそうだといえないもどかしさはあった。

何より、一番気に食わないのが、一昔前のネットミームをここで使うか、ということだ。こんな二番煎じの自己主張があるか、と。またしても俺は石橋に謎の敗北感を覚えていた。

 

数年後、高校を卒業し大学進学した後でも、ぼんやりとこの事が引っかかっている。今更ながら石橋が描いたものがずっと気になっていた。あえてググるというのもあるが、それでは答えにならない。本人に聞いてもきっと教えてくれないだろう。

必要なのは石橋のではない、俺だけの主張だ。もしあえてやり直すならどうするだろうかと、長いこと考えていたが、結局シンプルにこう言いたかったのだ。訂正しなければならない。
「俺が来た」と。

2022年7月18日公開

© 2022 諏訪真

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"俺が来た"へのコメント 17

  • 投稿者 | 2022-07-19 18:38

    面白かったです。チャリできた、懐かしいですね笑

    自分も高校生のころ、同じようなノリで、友達と東京から鎌倉まで自転車まで行ったことがあります。
    日帰りでなんとかなりましたけど、電車で移動するのとは全く違う距離感とか、景色とかが感じられて、世界が広がった気がしたのを覚えてます。
    岡山から京都、自分は新幹線でしか移動したことがないので、いつかまた自転車で移動してみますかね、、

  • 投稿者 | 2022-07-19 21:48

    京都から岡山まで、自転車で行ったことはありませんが滅茶苦茶に面白かったです❗️
    (私は大阪から和歌山までが限界でした)

    夏の溶けるような暑さや、少年期特有の無茶加減もリアリティーがあり、読んでいて実話のように感じました。
    青春を感じました。自作も楽しみにしています。

  • 投稿者 | 2022-07-21 08:28

    私は修学旅行が京都でしたけど、あの当時神社仏閣に一つの興味も無かったんで(今もあるとは言い難いけど)、一つも楽しくなかったですねえ。何を眺めても何も思いませんでした。今考えると、とても惜しいことをしたなと思います。高い金出して惜しい思いを買ったようなもんでしたねえ。ただでも、こうして今もその事が頭に残ってるという点においては、私もこの話の彼と一緒なのではないかなと。なんかこう、今も心残り。
    それから小林くんはいい友達ですねえ。

  • 投稿者 | 2022-07-22 23:03

    石橋は修学旅行での落書き単発で退学になったのではなく、たぶん前から色々やらかす問題児だったのでしょうね。この主人公は、語り口の調子といい、自転車という移動手段といい、たかだか落書き程度の悪行に張り合おうとするところといい、いきった陰キャラ丸出しな感じで、フリーダムな石橋に憧れていたんだろうなあと思いました。ロードムービー風で良かったです。

  • 投稿者 | 2022-07-23 13:49

    「チャリで来た」と書いてしまった後悔は凄くわかります。大変な思いをして旅の目的である人物と邂逅して、懐柔されたわけではないけれど、そんなあんなこんなががあって結局「チャリで来た」と書いたのかよ、と。「俺が来た」「俺が来たんだよ」と書き換えたい過去を皆持ってるよなあ、と思いました。

  • 投稿者 | 2022-07-23 20:36

    面白かったー。文体が論理的で時系列の描写が上手いので、バカなことやってるんだけどとてもリアリティと説得力があって。
    結局、思ったことは何にも実現できず、羨望とか敗北感とか情けなさとか抱えつつそれでも「俺が来た」と言わずにはいられない、しかも「俺が来た」と言えずに「チャリで来た」になってしまうぶきっちょさ。決してダメ人間ではないんだけど、かっこよく決めることもできない。青春ですねと言ってしまえばそこまでだけど、どうしようもなさっぷりに人間の業的な可笑しみを感じました。

  • 投稿者 | 2022-07-24 06:14

    カラースプレーを餞別に渡した石橋は、主人公の頭が朦朧としているのをいいことにこうなるように仕向けたのだろう。本当に悪い奴だ! さわやかでバカな若さが全編にあふれている。8月に3日間もお風呂に入っていない男子なんて10メートル以内に近寄りたくもないが、爽快な読後感だ。星5つ!

  • 投稿者 | 2022-07-24 17:31

    チャリできたのネットミームからここまで、愚かさが光る青春劇が生まれるとは。
    面白く読ませていただきました。すぐ手のひらをかえすし、すぐ心持ちがコロコロ変わるんです、だって青春だから。
    だからとりかえしのつかないことをするな……と(笑)

  • 投稿者 | 2022-07-24 22:35

    疾走感のある文章で楽しく読めました。
    青春小説として優れていると思いました。

  • 投稿者 | 2022-07-24 23:21

    馬鹿やるのも青春ですからね。それがその後どんな結末を送るのかはさておき。
    チャリで来たってネットミームの・・・

  • 編集者 | 2022-07-24 23:50

    こんな青春があると良かったですね、小林の人の好さが際立ちます。石橋が何を描いたのか気になりました。このティーネイジャー感は自分には出せませんね、素晴らしい。

  • 投稿者 | 2022-07-24 23:57

    語り手の内心の描写が豊かだと感じました。
    若さゆえのイキりと、そこからくる自己顕示欲をうまく形にできない不器用さが同居している語り手の人物像がよく見えてきます。
    後悔よりも反省を口にするラストがいいですね。

  • 投稿者 | 2022-07-25 14:28

    学生時代にやった貧乏旅行の数々を思い出してしまいました。
    田舎ってのは簡単に野宿させてくれないんですよね。辛かったです。

    スプレー缶を渡された時点で読めてしまったオチの通りに展開するわけですが、その予定調和が逆に青春というものの儚さや尊さを響かせてくれるような気がします。

  • ゲスト | 2022-07-25 15:29

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  • 投稿者 | 2022-07-25 18:14

    若気の至りの煌めきのなんと尊いことか。小林氏の有能っぷりに敬服しつつ、俺の好きなオチで満足。誠さんおかえりなさい。

  • 編集者 | 2022-07-25 21:01

    修学旅行・遠足関連のトラブルは俺も体験したことがある。ある種の理不尽さへの諦念が感じられた。青少年の無茶振りのエネルギーが眩しい。

  • 投稿者 | 2022-07-25 21:48

    修学旅行で学生が作品壊しちゃったニュースを思い出しました。若くてさわやか。青春小説ですね。
    チャリできた、は一昔前どころか相当前なのでは?と思いましたが、最近の若者も使ってるのを見かけるので案外古すぎるネタでもないんだろうなーと思いました。

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