積みかけの読書会

合評会2021年11月応募作品

松尾模糊

小説

4,068文字

合評会「YouTuber」応募作。改ページ機能を使っているので、二頁もお忘れなきよう。

エメーリャエンコ・モロゾフ様

 

初めまして。シベリアンハスキー出版の編集部ソローキンと申します。

 

この度はご提案いただいた『E.M.菌の未来日記』の単行本企画の件で、ご連絡差し上げました。

 

社内で検討を重ねた結果、今回は採用を見送らせていただきました。

 

内容自体は大変面白く、現代社会の匿名性を持った発信者に対する攻撃を暗に示唆しており興味深いものでした。弊社の刊行物のイメージとそぐわない描写と著名人への言及に対する許諾が困難等、社の運営方針としての判断もございました。

 

ご提案いただいたにも関わらず、ご期待に沿えず申し訳ございません。

 

今後、貴殿のご活躍を祈願しております。

 

敬具

 

シベリアンハスキー出版
編集部
アレクセイ・ソローキン

2021年11月15日公開

© 2021 松尾模糊

これはの応募作品です。
他の作品ともどもレビューお願いします。

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3.4 (9件の評価)

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"積みかけの読書会"へのコメント 11

  • 投稿者 | 2021-11-21 10:49

    文学界のE.M.菌であるモロゾフは今でもワナビの魂は忘れない…(⁇)

  • 投稿者 | 2021-11-21 11:26

    ストーリーはよく分からなかったものの、私はもっといいYouTuberになろうと思いました。

  • 投稿者 | 2021-11-22 22:21

    ブッ飛んだ感じがよかったです。積読解消は読書人の永遠の課題とも言えますが、一方で『積読こそが完全な読書術である』なんて本も出ている昨今です。何が何だかという世の中ですが、そういったことを吹っ飛ばす爽快感がありました。
    本の読み方にしても、どんな読み方が最適がは個人によって異なると思いますが、バブチンのようなYouTuberに指南されるのではなく自分で考えて読みましょう、というような教訓話のようにも読めるなと感じました。

  • 投稿者 | 2021-11-23 00:25

    うーむ、いかにもモロゾフが書きそうな作品だと思いましたブゥ。シベリアンハスキー社に不採用になるのが切ないでバブゥ。モロゾフの偉業はなかなか世に理解されませんが、松尾さんの理知的な饒舌でもって世界に広めてほしいでブゥ。

  • 投稿者 | 2021-11-23 05:24

    バブチンのキャラがうざすぎて最初はEM菌に共感するのだけど、EM菌がウザ絡みするに従って「小説なんて好きに読めばいいじゃないか」と心離れていく瞬間を狙ってのメタ展開が絶妙だったと思います。

  • 編集者 | 2021-11-23 15:05

    きっと誰もが心のなかにバブチンを持っている。それはそれとしてモロゾフには頑張ってほしい。

    • 投稿者 | 2021-11-23 15:42

      こんなユーモアな小説も書かれるんですね。
      バブチンの口調がブレてる感じが好きです。
      純粋に楽しめました。

  • 投稿者 | 2021-11-23 16:56

    久しぶりに松尾さんの饒舌で弾けた文章を読めて楽しかったです。ページ分けは使ったことなかったですが、これもまたアイデアですね。

  • 投稿者 | 2021-11-23 18:59

    劇中劇とYouTuberとコメント欄の三層構造になっていのが面白い。久しぶりにモロゾフ読んだかも

  • 投稿者 | 2021-11-23 19:22

    バブチンか、E.M.菌か、どちらの視点で読むかで多面的に楽しめる作品だと思いました。二頁目の不採用通知との関連が謎な感じもいいです。

  • 投稿者 | 2021-11-23 20:00

    YouTuberってブゥとか言わないといけないんですか。そうしないと印象に残らないのかな。大変だなあ。

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