極上のファンタジー映画「曲がれ!スプーン」

消雲堂

小説

959文字

公開当時は、あまり話題にならなかった長澤まさみ主演の映画「曲がれスプーン」は僕の大好きな映画だ。公開当時は話題にならず注目されなかったことがかえって嬉しい。だって、僕のような変な嗜好の少数の人間だけの宝物になるからだ。長澤まさみファンだからではなくて内容が素晴らしいのだ(あくまでも個人の意見です)。

幼い頃に海面に落下した隕石状の円盤を目撃した少女 桜井米(ヨネ)。以来、米は超常なるものを信じて生きてきた。時は過ぎて長じた米はテレビの視聴者参加番組「超常現象番組」のADをしているが、番組には自称超能力者なる偽物しか応募してこない。さんざんな番組内容に上司のディレクター(泣くな、はらちゃんの笑いおじさん、甲本ヒロトさんの実弟)もイライラを募らせ、突然、番組への応募ハガキや郵送物がたくさん入ったダンボール箱を米の前に放り出して「この中には本物も混じっていると思うんだ。おまえ、全国を廻って応募者を訪ね、本物をカメラにおさめて来い」と言うや、”ADさんの全国フシギ行脚”と書かれた企画書を見せて「ネタを撮れるまで帰ってくるなよ」と企画書を渡される。

自分の好きな世界を取材できると喜んだ米は、全国を流浪しながら本物発見の旅に出た。しかし、米の行先にはやはり偽物ばかり。ある日、讃岐富士(fb友達の森本飯野山)が見える街に降り立った米。毒グモに噛まれてもへっちゃらだと言う応募者「へっちゃら男」が毒グモに噛まれて入院騒ぎになる。めげない米は続けて細い枠をすり抜けることができるという痩せてるだけの「細男」なる応募者に会うために街の喫茶店に入るが、そこは本物の超能力者たちによるエスパーパーティーを開こうとしている会場だった。

前半はダラダラと進むので退屈するが、この映画は、ここからが素晴らしいのだ。エスパーパーティ会場に集まったエスパーたち。サイコキネシス、電気機器だけを念力で操作するエレキネシス、テレパス、時間を5分だけ止められるタイムストッパーにクレアボヤンスたちは自分たちの能力を公にしたくない。そこに単なる痩せただけの細男と米が入ってきたからさぁ大変。

最後は冬のファンタジーらしく泣かせるのである。

原作は劇団ヨーロッパ企画の上田誠という方で、舞台劇「冬のユリゲラー」が基であるらしい。

2013年3月7日公開

© 2013 消雲堂

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