短歌研究社が主催する「アイドル歌会@紅葉狩りスペシャル」が11月2日、池袋ミクサライブ東京「シアター・ミクサ」で開催される。

 短歌専門誌「短歌研究」創刊90年記念として企画された、リアル&配信イベント。今年で14回目を迎える。今回は、レギュラー出演陣として、ヲタクとアイドルの関係性を描いたイラストの批評性で評価が高い鹿目凛(でんぱ組.inc)、文芸の素養、短歌の愛と実力に定評がある寺嶋由芙。アイドルグループを卒業後、文筆業を充実させ、短歌愛から「短歌研究員」の肩書を持つ宮田愛萌が参加。

 さらに、齋藤有紗(ラフ×ラフ)が初出場。reina(lyrical school)は、東京アイドルフェスティバル(TIF)出張版から続いてレギュラー大会に初参加となる。ニッポン放送アナウンサー吉田尚記が司会、俵万智、笹公人、「短歌研究」編集長の國兼秀二が選者を務める。

 イベントは二部構成で、第一部は「アイドル歌会」として、由緒正しき「歌会」の作法に則り、アイドルが自作の短歌を持ち寄る。その中で名前を伏せ、投票で上位作を決める。

 第二部は「思いよ届け! 念力付け句大会」として「付け句」大会を行う。アイドルが半分作った短歌を、ファンたちの手で完成させよう、というファン参加のイベント。アイドルが作った上の句(5・7・5)に、ファンたちが下の句(7・7)をつける。または、その逆を行う。

 なお、会場チケットはすでに完売。配信チケットが販売されている。昨年9月には、イベントで生まれたアイドル短歌と、歌に込めたコメントをたっぷり紹介した内容で初の歌集『アイドル歌会公式歌集1』(講談社)も発売している。

 東京文フリで行列ができる人気で話題となった「胎動短歌会」など、短歌ブームも記憶に新しい。この人気が続きつつ、ほかの文芸ジャンルに派生していくことを期待したい。