ウェブメディアVG+(ヴァーチャル・ゴリラ・プラス=バゴプラ)が主催する2000字~4000字のSF短編小説を対象にした「第三回かぐやSFコンテスト」が2年ぶりに開催される。

第三回かぐやSFコンテストでは、「未来のスポーツ」をテーマにしたSF作品を募集。過去二回と同様、大賞に選ばれた作品を英語と中国語に翻訳。応募期間は7月27日から8月14日まで。

応募規約は後日改めて詳細を発表するとのことだが、基本的には前回のものを踏襲した内容。応募数は一人一作品まで、匿名での応募で、審査員は作品タイトルと本文のみで審査を行う(最終候補の筆者は結果と同時に発表)。審査員は本発表の後、順次オファーを行なっていく。

また第三回かぐやSFコンテストでは、「かぐやSFコンテスト応援キャンペーン」を実施。かぐやSFコンテストを持続可能なコンテストにしつつ、更に盛り上げていくために、かぐやSFコンテスト関連のアイテムやイベントのチケットを購入できるキャンペーンを何度かにわたって実施する。

その第1弾は、第三回かぐやSFコンテスト最終候補を収録した作品集。最終候補10編を縦読みの紙の小冊子にまとめて送る。本作はコンテスト終了後の10月頃の配送予定。

かぐやSFコンテストでは、最終候補の10編は筆者匿名でウェブ上に公開され、読者投票にかけられる。読者から最も多くの票を得た作品には読者賞が贈られることになっており、第一回は佐伯真洋「いつかあの夏へ」、第二回は枯木枕「境界のない、自在な」が同賞を受賞した。

なお、かぐやSFコンテストから派生して誕生したSFオンライン誌Kaguya Planet(かぐプラ)では、コンテスト開催までの4ヶ月間にわたり、「未来のスポーツ」をテーマにした取材記事を会員限定で公開していく。ここでは大木芙紗子の最新短編「二十七番目の月」も公開されているほか、3月25日には久永実木彦の新作SF短編小説「天国には行けないかもしれない」を会員限定で先行公開中。

英語はもとより、中国語に翻訳されるというグローバルな展開はこれまでの文学賞とは一線を画したものだろう。これを機に世界の読者を見越した挑戦をしてみてはいかがだろうか。