堀川夢編『北海道SFアンソロジー(仮)』、トウキョウ下町SF作家の会編『東京下町SFアンソロジー(仮)』刊行にあたり収録するSF短編小説の公募が実施される。

 SF企業VGプラスが運営するレーベルKaguya Booksが今年初夏に、堀川夢編『北海道SFアンソロジー(仮)』、トウキョウ下町SF作家の会編『東京下町SFアンソロジー(仮)』を刊行する。出版社はともに社会評論社。刊行にあたり、2冊に収録するSF短編小説の公募を実施する。

 『北海道SFアンソロジー(仮)』と『東京下町SFアンソロジー(仮)』は、正井編『大阪SFアンソロジー:OSAKA2045』、井上彼方編『京都SFアンソロジー:ここに浮かぶ景色』、なかむらあゆみ編『巣 徳島SFアンソロジー』に続く、地域SFアンソロジーの第四弾。

 それぞれ、その土地にゆかりのある編者と作家が参加するアンソロジーとなっている。
 『北海道SFアンソロジー(仮)』では、北海道在住の作家や北海道にゆかりのある作家から、北海道を真摯に語るためにセンス・オブ・ワンダーを用いたSFアンソロジーを目指す。対象作品は、「固有種」か「○○の北限/南限」をテーマに、十勝・日高・オホーツク・上川・宗谷・留萌のうちいずれかの地方を舞台にした1万字程度のSF短編小説を募集する。

 審査員は選者の堀川夢、Kaguya Books編集部が務める。募集期間は2月10日~2月20日まで。選考の結果発表は3月初頭を予定している。採用本数は1編程度。

 『東京下町SFアンソロジー(仮)』の編者を務めるのは、破滅派同人でもある斧田小夜、大木芙沙子を含むトウキョウ下町SF作家の会。所属作家は二人に加え関元聡、久永実木彦。2021年6月に大木と斧田によって結成された。現在はYouTubeチャンネルで、斧田がTechを解説する動画やメンバーがSFコンテンツについて語り合う「はじめてエスエフ」などを配信している。

 トウキョウ下町SF作家の会のメンバーに加えて下町にゆかりのある作家から作品を募集し「下町とはSFの証明なり」をテーマにしたSFアンソロジーになる。

 東京の下町出身、在住、住んでいたことがある、勤務していた/している、通学していた/している、頻繁に通っていたことのある人であればプロ・アマ問わず応募できる。東京の下町、または架空の下町を舞台にした1万字程度のSF短編小説。

 審査員はトウキョウ下町SF作家の会、Kaguya Books編集部が務める。募集期間は2月20日~2月29日。3月10日頃に選考結果の発表は、採用させていただいた作品の執筆者へのメール連絡で知らせるとのこと。採用本数は2編程度。

 どちらもコンセプト、応募要項をよく確認の上、応募してほしい。