川越市では「第14回川越唐人揃い」を11月11日に開催する。

江戸時代の鎖国状態においても、江戸幕府は隣国の朝鮮との交流を続けていた。朝鮮から派遣されてくる朝鮮通信使は当時の日本人にとって数少ない異文化交流の機会であり、多くの記録に残され、世界記憶遺産にも登録されている。朝鮮通信使が江戸に入った際、当時の川越の商人達がこれを見物し、川越に持ち帰って川越氷川神社の祭礼において朝鮮通信使の仮装行列を行ったと言う。これを現代において異文化交流イベントとして蘇らせたのが「川越唐人揃い」である。

「川越唐人揃い」は、様々な文化的団体や在日韓国朝鮮人始めタイ人やベトナム人、フィリピン人、朝鮮学校の舞踊部、アイヌのチーム、沖縄のエイサー、越中おわら節、ベリーダンスチーム、和服や世界の民族衣装を着た人たちなど様々な人々が、異文化交流と世界平和を願いつつ有名な蔵の街並みを行進するパレードを中心として、多くの交流イベントで構成されている。朝鮮半島だけでなく様々な出自の人々がそれぞれの文化を持ち寄るため、この日は川越に世界が集まってきた様になるだろう。無事の成功を願ってやまない。

「第14回川越唐人揃い」は11月11日の12時から15時半まで川越市「蔵造りの街並み」周辺で開催。詳しい情報は下記サイトを参照のこと。