東京都世田谷区に所在する静嘉堂文庫美術館では幕末の探検家である松浦武四郎を扱う「~生誕200年記念~ 幕末の北方探検家 松浦武四郎展」を12月9日まで開催している。

松浦武四郎(1818~1888)は、幕末に蝦夷地(現在の北海道)を探検し、地理の調査やアイヌ民族の文化を学び記録した功績で良く知られている。後に松浦は明治2年(1869年)に開拓判官となり、「北海道」の名付け親となった。また、古物収集と言う趣味もあり、日本各地の様々な古物をコレクションしておりそれは松浦の死後も現在まで伝わっている。

松浦の生誕から200年・北海道命名から150年となるのを記念し、「~生誕200年記念~ 幕末の北方探検家 松浦武四郎展」では松浦の探検家として、また古物収集者としての松浦武四郎の世界に迫っていく。松浦が探検したころの蝦夷地に関する資料や、松浦が収集した様々な古物の展示を通して、日本各地を歩いた探検家の事績を深く知る事が出来るだろう。また、松浦武四郎と交流があった川喜田家の川喜田半泥子が制作した茶わんなどの作品展示や、講演会、アイヌ文化を学ぶことができるワークショップ(要予約)なども開催される。

「~生誕200年記念~ 幕末の北方探検家 松浦武四郎展」は静嘉堂文庫美術館で12月9日まで開催される。詳しい情報は下記サイトを参照のこと。