今年も本の季節がやって来た。普段「本」のホの字も考えていない連中の脳裏に、強制的に急に本が浮かんでくる。バカンス、エステ、ジム、風俗、ケツがかぶれないトイレットペーパーなどに注ぎ込む金を急に読書に使いたくなる。あれは俺が「本が大好きだなあ識字するぞ識字するぞ識字するぞ電波」をばら撒いているおかげだ。みんなも電波を受け取ったら微笑んでください。本が好きだなあ本が好きだなあ本が好きだなあ、識字するぞ識字するぞ識字するぞ、ハードに識字するぞ、本を大切にしない凡夫はポa……
しまった、ここは「太い混血」でなくて「はめにゅー」だったな!
早速本題に移ろう。
古本祭り、ブックフェスティバルともに最終日となった11月5日のことである。昨年も楽しんだことを思い出しながら淡路町・小川町方面より神保町へ向かうと、おなじみだがいつもと少し違う風景が見えてきた。
あー、人で群がってるなあ。しかしここはいつでも人より本の数が圧倒的に多いのだ。より近付いてみると……
神保町はキューバ領になっていた。Viva Fidel!
俺が着いた頃にはちょうど「マンボ」をやっていた。足を交互にリズミカルに動かすのだ。キューバのおじさんはウットリするほど華麗に踊るのに、同じラテンの血を引いているはずの俺にはうまく出来なかった。足が動かねえ。俺、どうやってここまで歩いてきたんだろう。急に下半身不随になったが、先に進もう。
神保町ブックフェスティバルのメインイベント、「本の得々市」である。各出版社の新古本やサイン本が販売されており、大体の場合お得に買うことが出来る。
広辞苑の最新版が話題になった岩波書店や、ユリイカで有名な青土社も出店している。さすがに有名出版社には人が多く集まっており、中々の盛況だ。
普段はゆったり歩けるすずらん通りも、今日はこの様に大入りである。
それはそうと、この日はアメリカのトランプ大統領が横田基地を介して来日し、川越でゴルフを遊んでいた。
川越の「時の鐘」いつ何度来ても単なる櫓としか見れなかったが、今日初めて分かったぞ
これはトランプ大統領機を撃墜するために川越藩が開発していた数百年越しの超兵器なんだ
だから何度焼けても再建したし、根元の社が眼病治癒で有名なのは撃墜を確実にするためなのだ
いよいよ聖戦の時は来たのダ pic.twitter.com/g1AuOR1CDa— Juan.B@非国民ハーフ (@GreatJuanism) November 5, 2017
しかし彼は神保町の有名なガレージ市にもいたのだ。
トランプ・ザ・ゲーム。
凄い豪華そうに見えて、開けたら普通の「トランプ」が入っていた……と言うことは無いだろうが、中々不吉である。
「本の得々市」の趣旨が説明されている。各自良く読んでおくこと。
しかしそろそろ腹が減って来たな……。神保町と言えばカレーである。
昼飯は、「さぼうる2」ーッ!
初めて来る人にとっては、中々レトロかつ重厚な雰囲気で入るのに少し気後れするかも知れないが、心配はいらない。昔から学生・愛書家他様々な人の腹をリーズナブルに満たしてきた名店である。
ナポリタン、ピラフなどの定番メニューも見えるが、ここは神保町カレー主義に従ってビーフカレーを選ぶ。
サイドメニュー。俺は半分大人半分お子ちゃまの半人前なので、飲み物はジュースでもコーヒーでもなくジンジャーエールにした。
ビーフカレーッ!
大きなお肉が嬉しい。
程よい辛さで、スプーンが進む。何より、量が多い。多くの学生が救われたことだろうよ!
ごちそうさま!
ちなみに、後ではめシェフにして神保町食のプロであるアサミ・ラムジフスキー先生に聞いたところ、さぼうる2はナポリタンもお勧めだそうです。確かに他の人がナポリタンを頼んだのを横に見てたら、山の様にこんもりかつ綺麗に盛られたナポリタンが出てきた。次はナポリタンだな。
なお、前年食べたボンディは今年も盛況だった。今度、空いている時期に店舗にお伺いしたいものである。
このスパイダーマンもどきはヤマトタケルが目印の某学習塾などを運営していることで有名な某新宗教の出版や手相鑑定のチラシを配りまくっていた。お前の人生の本当の目的を思い出せ。ハリウッドに戻れ。
「救世軍」!
いきなりその字を見ると驚いて何だか魔王が存在する異世界に来たような気分になるかもしれないが、これは世界的に有名なキリスト教系慈善団体である。
同時開催中とでも言うべきか、神田古本まつり。実は前もって一度来ているのだ。
「幸せ狸」も健在だった。
ブックフェスティバルは大人だけの祭りではない。子ども向けのイベントも開催されていた。俺も半分子どもだから入って良いんだ。俺のピュアな心をみんな感じてくれ。感じたら微笑んでください。おい、俺を笑うな。微笑んでください。
フェスティバル・古本まつりも俺の人生もそろそろ終わりの時間が近付いてきた。
これは小規模流通の出版社や、第三書館などイカす出版社が集まる路地である。
郵便局もブースを出していた。
昨年、ガイコツのプラモデルを買った二見書房。今年もガイコツは健在であった。
閉会時間が近付いても人々が去る様子は見えない。さすがである。
さあ、帰る時間だ。じゃあな、また来年。
今回購入した本を紹介する。(古本まつりで購入したものを含む)
背景の骸骨は昨年二見書房のブースで購入したものである。ここに置いた本は下記でアマゾンにリンクしてある。
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