沖縄県宮古島市の宮古島市文化協会は22日、平良地区の市役所で会見を行い、「宮古島文学賞」の創設を発表した。

宮古群島では古来から口承文芸や英雄叙事詩が伝えられており、この様な風土を背景に宮古島市では地域における文学活動が広く行われている。地域の文学者故・平良好児(1911~1996)にちなんだ「平良好児文学賞」が1997年から開催されていたが、第18回で終了していた。その後も宮古群島ならではの新たな文学賞を求める声があり、この度の新設に結び付いた。

宮古島文学賞の新設にあたり、審査員に小説家椎名誠、宮古島を拠点にする児童文学者もりおみずき、宮古島在住の文学評論家頭木弘樹の三名が迎えられ、入賞一席の副賞には50万円が宛てられた。気になる第一回のテーマは「島」となった。応募期間は10月1日~31日で、応募にあたり純文学・児童文学・SF・歴史などのジャンルは問われない。「島」と言うテーマについて、宮古島文学賞の文書は「島は海に囲まれた小宇宙。そして、無限の時空につながっています。あなたの『島』の物語を紡いでみませんか」と伝えている。「島」と言う小さいが広がりのあるテーマに対してどんな作品が集まるのか、これから期待である。

宮古島文学賞についての詳しい情報は下記リンクを参照の事。