今月は5誌が発売。

新潮 2017年11月号

  • 第49回新潮新人賞が発表。受賞した2作、佐藤厚志「蛇沼」と石井遊佳「百年泥」の本文とインタビュー、選評が掲載されている。
  • ほか創作に筒井康隆、柴崎友香、円城塔。神里雄大は戯曲を掲載。
  • 村田喜代子の連載小説「エリザベスの友達」は今号で完結。
  • 古川日出男は130枚におよぶ評論「野生の文学(ワイルド・リット)を追って」を発表。
  • エセーに諏訪哲史、細馬宏通、高橋弘希、瀬尾夏美、伊計翼。

文學界 2017年11月号

  • 特集は『世界から見た日本文学』。リービ英雄×温又柔による師弟対談「なぜ日本語で書くか」のほか、水村美苗、沼野充義、都甲幸治、髙橋ブランカといった面々が寄稿。
  • 創作に板垣真任、砂川文次、斉藤せち。
  • 田中慎弥「地に這うものの記録」が今号より連載開始。
  • 金井美恵子「スタア誕生」は今号で最終回を迎えた。
  • エセーに町屋良平、赤坂憲雄、佐藤文香。

群像 2017年11月号

  • 松浦寿輝「人外」が今号より新連載。
  • ほか創作に松波太郎、石田千、李琴峰。
  • リレーエッセイ『私と大江健三郎』は加藤典洋が担当。
  • 特別対談として、東浩紀×加藤典洋による「私と公、文学と政治について」。
  • 青木純一による三島戯曲の評論の後篇も。
  • エセーに池内紀、ブレイディみかこ、沼田真佑、鳥飼茜。

すばる 2017年11月号

  • 第41回すばる文学賞が発表。受賞作の山岡ミヤ「光点」と佳作の兎束まいこ「遊ぶ幽霊」が掲載。選評および山岡へのインタビューも。
  • 創作にいとうせいこう「小説禁止令に賛同する」と椎名誠「鉄塔登り」。
  • しまおまほ×前野健太の対談は「恋という言葉を脱いだとき」。
  • エセーに天埜裕文、新庄耕、結城英雄、飯野友幸。
  • シンポジウム「複数の言語、複数の文学」には、温又柔、中村和恵、秋草俊一郎、都甲幸治が参加している。
  • 「ひと」のコーナーには生田斗真が登場。撮り下ろしの写真も。

文藝 2017年冬季号

  • 第54回文藝賞が発表。63歳の新人、若竹千佐子による「おらおらでひとりいぐも」と選評が掲載。受賞記念で保坂和志との対談も。
  • 温又柔の連作「空港時光」が一挙掲載。
  • 町屋良平は受賞第一作「水面」を発表。
  • ほか創作に、坂上秋成、山下紘加、長野まゆみ、青山七恵、片岡義男、川﨑大助、小谷野敦。
  • 橋本治の短期集中連載「爺は悩み婆は嘆く 書替耄碌ハムレット」は今号で完結。
  • 特別対談に古川日出男×町田康「芸術から芸能へ」。
  • エセーは綾屋紗月、間室道子。

以上、2017年10月発売の5誌について概観をお伝えした。