書籍流通大手の日本出版販売株式会社が、東京都千代田区麹町に、小中学校の児童及び生徒を対象とする図書を扱う図書館向け選書施設「日販図書館選書センター」を12月1日に開設すると発表した。

「日販図書館選書センター」は、小中学校の児童・生徒を対象とした図書を扱う、図書館関係者向けの施設となる。年間を通じ三万冊規模の図書見本を日本十進分類法(NDC)分類に基づき展示する他、新刊なども取り扱う。選書は電子化されており、施設内のハンディ端末と書籍側のバーコードで選書を管理する事が出来る。また、館内には、セミナーを開催したり来館者同士が交流する為のコミュニケーションスペースも設けられている。

場所は東京都心の千代田区麹町に位置し、東京メトロの麹町駅や半蔵門駅から徒歩2分の好条件にある。また、国立国会図書館にも近い。日販は「当センターを通じて充実した選書環境をご提供し、タイムリーな情報発信を行うことで、図書館に関わる多くの方のニーズに応えてまいります。」としている。

県市町村の図書館及び小中学校の図書室の関係者にとって、子どもに本や読書への関心を深めて貰うのは長年の関心事だろう。また近年は少子化傾向やスマートフォンの普及等が続き、図書館に来館する子どもも減少することが予想される。その様な中で図書館の児童向け分野のクオリティを保つ方策が求められている。この選書センターはそれを手助けする施設となるだろう。

日販図書館選書センターに関する詳しい情報は下記のリンク等を参照の事。