「仏教まんが」で有名な青山書院が、76年の歴史の幕を閉じ閉店することとなった。青山書院は現在の在庫が無くなり次第閉店する。

10月29日、青山書院はツイッター及びサイトで諸般の事情により閉店する旨を告知した。現在も「仏教まんが」在庫が残っており、これらの在庫が無くなり次第閉店すると言う。また11月1日午後6時半現在、「教育まんが」は全て500円に値下げ販売されており、2冊買うと1冊贈呈されると言うキャンペーンも行われている。

青山書院は1942年(昭和17年)に創業し、戦後から仏教関連書籍の出版を始めた。その中でも「仏教まんが」(教育まんが)シリーズは有名で、主に有名仏閣のお土産所で販売されたり、宗教系の幼稚園・学校などで親しまれている。仏陀の生涯や地獄の世界と言った仏教全般の話から、様々な寺院の由縁や聖徳太子・日蓮・親鸞と言った有名な宗教者の逸話まで、多岐に渡る漫画が発行されていた。また、昭和30年代から変えられていない暖かな画風も有名である。多くの仏教まんがを執筆した中村ひろしの死後も、僅かな修正のみで画風が維持されている。

閉店が迫り残念ではあるが、この機会に青山書院の「仏教まんが」の世界に親しんでみてはいかがだろうか。