パリピじゃないから飲みに行く

曾根崎十三

エセー

2,598文字

あんま推敲してない書きなぐりエッセイです。思いついたので。

 

そうじゃない人を否定する気は一切ないのだが、私は仕事や共同作業をする上である程度親睦を深めて仲良くなった方が良いと思っている。営業をかける上で雑談を挟んで相手の感じを読み取らないといけないのと同じで、円滑に仕事や共同作業をしていく上である程度「こういう人なんだ」「この人のこういうところ好き/嫌い」等の理解を深めるに越したことはない。雑談をふまえて、気軽に話しやすくなってる方が職場の風通しもよくなる。仕事で普段顔を合わせる者同士の内輪飲みも、偉い人が来る接待みたいな飲みも声さえかかれば行く。後者は結構嫌がる人が多いし、自分も楽しくないとは思うが、今後のために必要だとは思う。特に自分はコミュ力に自信がない人見知りなので、コミュニケーションを通して「気軽に話せる関係性」を作るのは大事だ。誰のためでもなく自分のために。偉い人も人間なので、顔を覚えてもらって仲良くなった方が仕事の上でも関わりやすくなる。場数を踏めば緊張せずに話せるようになる。偉い人の前でも緊張せずに話せるのは大事だ。同じこと言ってるな。仕事が楽になる。仕事が楽になると人生も楽になる。誘われ待ちなのが陰キャ丸出しなのだが、誘うと上司部下関係なく気を遣わせそうだし、大体それなりに良い感じのタイミングで酒好きの誰かが言ってくれるし「別にいっか!」となっている。受け身なので異常に連続して行ってる時と、全く行ってない時の差が激しい。週5で行く週がある月と、1回も行かない月がある。大人数の幹事は一時期、一回手をあげたら最後、誰も変わってくれず、毎回やり続けていた時期があったので、セッティングできないわけではないが、声をかけようか取り越し苦労しているうちに他の誰かが動いている。そういうわけで、オフィシャルな歓送迎会の幹事とか同窓会の幹事とか「誰がやるんだよ」と押し付けあう空気になるやつは大抵「やります!」とうっかり言ってしまうので、ウィンウィンということにしてほしい。連続してやりすぎて疲れた時はたまに断る。勝手にやっといて「なんで私ばっかり!」と嫌な気持ちになるのも、それ出すのも全員が不幸になるだけなので。そういうの大事。

あ! 曾根崎が人見知りということは忘れてください。星野源が、自分は人見知りだったが、自己紹介で人見知りですと言うのは「自分は人見知りなので気を使ってください」というアピールで逃げなので言わないことで克服した、みたいなことを何かで書いていてカッコイイと思ったので、自己紹介では言わないようにしています。人見知りはいずれ克服したいので。克服したくない人の姿勢は別に否定しないです。別に星野源のファンではないけど、その主張は最高に格好良かった。

仕事中に雑談で盛り上がりすぎるのはお客様からの目もあるし、給料が発生していることを思うとあまり深堀りする気が起きない。強要は良くないが、いわゆる飲みニケーション推奨派。別に酒が飲みたいわけではない。どっちでもいい。休みが被った時にお出かけすることもあるが、仕事が終わった後になると正直居酒屋くらいしか開いてない。終わるのが遅い仕事なので。そうなるともう飲みに行くしかない! 翠と赤玉パンチが好きです! ビールとレモンサワーはどんな店でも外さないので飲む。酒が飲みたいわけではないが、飲むなら美味しい方が良い! 酒が飲める酒が飲める酒が飲めるぞー。ビールのラベルは上に向ける!とか気を遣うのでビールは瓶じゃない方が良い。酒が空いたグラスあればすぐに注ぎなさい。皆がつまみやすいように串外しなさい。はぁーうっせぇうっせぇうっせぇわ、となるわけです。もちろん言わない。つっても私模範人間なので。手酌でええやん。うっせぇわネタはこのくらいにして、あと、ぶっちゃけ注がれすぎて何杯飲んだか分からなくなって酔う。食べ物の取り分けはとんでもなく下手だ。ケーキの切れない非行少年みたいなことになる。なので、新人の頃は取り分けが偏りすぎて自分の分がないことがよくあったけれど、当時の偉い人たちが「いっぱい食べなー」といっぱい食べ物を前に置いてくれることが多かったので、いっぱい食べられる日も少なくなかった。今は後輩が分けてくれるのに甘えてます。「ありがとう! 〇〇に取り分けられて食べ物も喜んでる!」と感謝の気持ちを伝え、「何言ってるんですか」と言われるところまでお決まり。こういう関係性構築に必要性を感じるのは自分がデキる大人はなく、むしろとんでもない抜け作だからというのもある。万人に言えることではなく、個人的なライフハックという側面もある。私の人生は恵まれている。なんか周りが助けてくれるおかげで死なずに生きている。些細な例で言うと、食べ物をめっちゃこぼすので「うちの子のお食事エプロン(※食べ物をキャッチするポケットがついてるシリコンスタイ)いる?」と言われたこともある。「ええ! ほしい!」って言ったけど、そういえば、まだもらえてない。助けられてない。例として不適切だった。こういうところです。この前も、合間時間にコロコロの粘着クリーナーで床掃除してたら、めくる部分が行方不明になって会社のコロコロをびりびりに引き裂いてしまった。上司に「ほんとしょうむないことで申し訳ないのですが。というかめちゃくちゃただの甘えなんですけど……」と言ってコロコロのめくる部分を探してめくってもらった。助けを求められる関係性を築けてないと自分がキツイ。言い出せずに耐え忍んで大変なことになる。大変なことになると自分も周囲も困る。でも、できないことに対して何も努力せずに他人に「どうしたらいい~」だけ言う姿勢はとりたくないし、他人にそういう行為をされるのも嫌いです。行為を憎んで人は憎まず。

話がそれたので戻す。今のところ出会ったことがないのだが、歓送迎会に呼んで「その飲みって強制ですか。そういうの参加しない主義なので」みたいな新人とそのうち出会う時が来るのではないのかとビクビクしている。ネット上ではよく見かけるので。ランチすら拒否されたらどうしよう。既に存在はしているようなので。そう壁を作る、というか突き放されるとその子との関わり方自体が完全に迷子になると思う。

誘われさえすれば、先約がない限り、飲みに行って終電で帰ってきている。陰キャのコミュ障なので。パリピじゃないから飲みに行く。

2024年5月15日公開

© 2024 曾根崎十三

読み終えたらレビューしてください

この作品のタグ

著者

リストに追加する

リスト機能とは、気になる作品をまとめておける機能です。公開と非公開が選べますので、 短編集として公開したり、お気に入りのリストとしてこっそり楽しむこともできます。


リスト機能を利用するにはログインする必要があります。

あなたの反応

ログインすると、星の数によって冷酷な評価を突きつけることができます。

作品の知性

作品の完成度

作品の構成

作品から得た感情

作品を読んで

作者の印象


5.0 (1件の評価)

破滅チャートとは

"パリピじゃないから飲みに行く"へのコメント 0

コメントがありません。 寂しいので、ぜひコメントを残してください。

コメントを残してください

コメントをするにはユーザー登録をした上で ログインする必要があります。

作品に戻る