超短編小説「猫角家の人々」その55

moonkaguya

エセー

1,312文字

この投稿は生きる基礎考える基礎
地球之犯罪者滅亡派

超短編小説「猫角家の人々」その55
オヲム事件の本番は、北朝鮮の事情で順延された。だが、中止されたわけではない。隠匿されたAK74自動小銃が、日本に潜伏する2万人の北朝鮮工作員の手に渡り、全国規模のテロ行為に使われる計画が断念されたわけではない。

2017年5月の今、北朝鮮本国から、潜伏工作員たちに頻繁に暗号放送が行われている。「今から27号探査隊員のための遠隔教育大学情報技術基礎復習課題をお伝えします」として「823ページ69番、467ページ92番、957ページ100番」といった数字を10分間にわたり読み上げる。こんな奇妙な放送を国外向けラジオ放送である、平壌放送を通じて行うのだ。韓国や日本にいる北朝鮮工作員たちへの指令が伝達されるのだ。日本の国内でも、自室の奥に隠したラジオで、ピョンヤンの指令を必死に聞き取っている在日3世たちがいるのだ。

さて、どんな指令が送信されたのか?テロの指令ではないのか?日本の警察当局は、事態を把握しているのか?

2008年に「来年、いや、再来年になったらわかる」「社会工学的なアレ….」と宣った工作員Sは、2017年の今も、北からの指令を待ち、テロ行為をなすべく待機しているのだ。安倍政権と背後の1%オリガーキにとって不都合な人士を抹殺する任務を帯びて。もっとも、その任務は達成されずに終わるが。

なんとも悲しいことに、北朝鮮と安倍政権は、同じ、1%オリーガーキ勢力の傀儡である。安倍政権のもとで、警察力や自衛隊が、北朝鮮のテロを幇助することすらあり得るのだ。日本を守るべき武装した公務員が、国民に向けて牙を剥く恐れすらあるのだ。安倍晋三は、日本の政治家の中で、最も、北朝鮮に近い人物なのだ。だから、安倍が拉致問題を解決するはずがない。安倍が拉致問題を口にすること自体、悪い冗談なのだ。

2017年5月の今、1%オリガーキ勢力は、ぎりぎりまで追い詰められている。トランプ氏の米大統領就任は、1%オリガーキにとって「悪夢」でしかなかった。大統領選の前日まで、1%オリガーキの誰もが、ヒラリー・クリントンの勝利を信じていた。勿論、ヒラリーの得票は10%に満たない惨憺たる数字だった。米国民は、1%の寡頭独占支配に辟易していたのだ。だが、大規模な不正選挙で、ヒラリーの票が上積みされ、勝ったことに偽られる予定だったのだ。だが、翌日、1%オリガーキの面々は耳を疑った。トランプ氏が、まさかの大勝利を挙げたのだ。「95%の確率でヒラリーが勝つ」と予告していたCNNは、赤恥をかいた。一説では、ヒラリー票の書き換えを企んでいたCIAのハッカー集団に、米国軍部が武力介入して、不正選挙を阻止したというのだ。この衝突で、死者も複数出ているようなのだ。米国の軍幹部が、1%オリガーキの跳梁跋扈にNOを突きつけたというのだ。

トランプ氏は、米大統領就任後100日間で、次々と1%オリガーキの思惑に反する政策を打ち出した。1%オリガーキは、追い詰められ、右往左往し始めた。そんなさなか、1%オリガーキの中心人物であるデービッド・ロックフェラーがついに鬼籍に入った。101歳である。2017年3月21日である。(続く)

2023年8月7日公開

© 2023 moonkaguya

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