AIに適当に書いてもらった小説3

樋口恭介

エセー

6,541文字

AI(AIのべりすと)に適当に書いてもらった小説(人手が入っているのは書き出しと改行と削除だけ)です。試してみたら破滅的なテキストが生成されたので、破滅派に掲載します。

歌のうまい海亀と話す夢を見た。海亀は歌が好きだと言った。いくつかの曲をうたってくれた。懐かしい感じがした。目が覚めてから、そういえばあの歌はなんだったのかと思ったが、思い出せなかった。

朝ごはんを食べながらテレビを見ていたら、昨日起きた殺人事件のことをやっていて、被害者の顔写真にぼくの顔があった。犯人は逮捕されたそうだ。ぼくは、容疑者の顔を知らなかったので、ニュースの映像を見ても誰だかわからなかったし、自分の顔がそこに写っているという実感もなかった。ただ、もし自分が殺人犯だったとして、自分が逮捕されて裁判にかけられることになったとしたら、その被告席に立たされるかもしれないということだけを考えた。その被告席に座ることはとても恐ろしいことだと思った。ぼくはそのことに思い至って身震いし、ご飯茶碗を落としそうになった。この日記を書くにあたって、先ほどからずっと考え続けていたのだが、どうにもうまく書けない。何かしら書くべきことがあるような気がするのだけれど、それが何なのかわからない。

ぼくはこのところずっと、誰かの書いた文章を読んでいる。それは小説であったり詩であったりする。読んでいるうちにだんだんとわかってきたことは、これらの文章にはどれも、ある種の物語があるということだ。そしてそこには多くの場合、主人公がいる。主人公はたいていの場合、どこか暗い場所にいるか、あるいは明るい場所にいてもひとりぼっちだった。彼らはたいてい孤独であり、ほとんど例外なく不幸な境遇にある。彼らの物語は、ほとんどの場合において悲しくて寂しいものだった。そういうわけで、ぼくはいままで読んできた文章をひとつ残らず読み返してみたのだが、残念なことに、どこをどのように切り取ってみても、主人公が幸福な結末を迎えたものはひとつもない。ぼくが読んだどの文章の中にも、幸せそうな主人公の姿などどこにもなく、主人公はいつも不幸だった。だからぼくは、これから読むであろう文章の中に、主人公の幸せな結末が書かれていることを願わずにはいられない。しかし、今のところそんな気配はまったくない。ぼくは絶望的な気分になっている。

今日は病院へ行ってきた。二週間ぶりくらいに行った。いつものように診察を受け、注射を打ってもらい、薬をもらって帰ってきた。注射を打つときはいつも思うのだが、あれは何のために打つものなのだろう? ぼくは自分の身体がどんどん壊れていくのを感じている。痛みや苦しみや不安や恐怖といったものが、少しずつ蓄積されていって、今ではもう身体の中はほとんど隙間がない。このままだといつかは破裂してしまうのではないかと心配になる。もちろん医者は何も教えてくれないので、自分で調べてみることにした。まず第一に考えられるのは癌だが、これは違うと思う。癌というのはもっと大きくなってから現れる病気らしいからだ。それにぼくはまだ若いし、健康診断でも特に異常はないと言われた。次に考えたのは肝炎とか腎炎とかいった感染症だったが、これも違うように思えた。血液検査の結果は悪くなかったし、尿の色にも変化はなかった。あとはアレルギー性疾患が考えられるのだが、それも違うようだ。ぼくには原因がよくわからない。わからないことだらけなので、病院へ行くたびによくわかんないものを打たれる羽目になり、毎回少しばかり憂鬱になる。ぼくが本当に知りたいのは、どうしてぼくのような人間が生まれてきてしまうのかということなのだけれど、医者たちは何も答えてくれない。

今日は久しぶりに外に出た。部屋の中でじっとしているよりはいくらかましだろうと自分に言い聞かせながら、部屋の外へ出た。空を見上げると雲一つない快晴だったので、太陽が眩しかった。太陽の光を浴びると身体中が痛むので、あまり長時間外にいることはできなかったけれど、それでもなんとか一時間ほど散歩することができた。道行く人々はみんな楽しげだった。子供連れの家族が多くて、公園では子供たちが走り回っていた。こんなふうにして街の風景を眺めるのは久しぶりのことだったので、ぼくは嬉しくて仕方がなかった。歩いているだけでなんだか元気になれそうな気がした。このぶんなら明日も明後日もその次の日も、どうにかやっていけるかもしれないと思った。そう思った途端にまた不安になった。やっぱり駄目だと思ったりもした。

帰り際に薬局に立ち寄って、薬を出してもらったら、薬屋のお姉さんがぼくのことを覚えていてくれたらしくて、とても親切に対応してもらえた。ぼくみたいな患者はあまりいないので、お姉さんの印象に残ったみたいだった。お姉さんはぼくの話をよく聞いてくれたし、質問にはなんでも答えてくれた。ぼくはお姉さんに勧められた本を買って帰った。

家に帰ると母がいた。母はぼくの顔を見るなり、お前最近どうしているんだと言ってきた。どうもこうもないよと答えておいた。それからしばらくのあいだ、ぼくらはふたりとも黙ったままテレビを見ていた。ニュースをやっていたのだけれど、その番組の内容について母と話をするのは嫌だった。なぜならば、母の好きな歌手が殺されたという報道があったからである。それはぼくの知らない人だったけれど、おそらく有名な人なのだろうと思った。

ぼくはこのところずっと部屋に閉じこもりきりになっていて、ろくに外出もしなかったので、世間のことをまるで知らなかったのだけれど、どうやら世の中はたいへんなことになってきつつあるようであった。毎日のように殺人事件が起きていて、新聞にはたくさんの記事が載っていた。それらの事件はどれも他人事として処理されていた。ぼくの住んでいる街は田舎の街なので、大きな事件が起きることはめったになかった。だから、こういう状況に対して、ぼくらができることといえば、せいぜい警察に協力的な態度を取ることくらいしかないのである。しかし、協力的といっても具体的に何をしたらいいのかわからず、ぼくは途方に暮れている。

夜はうまく眠れなくて、あきらめて明け方になってから眠ろうとしたのだが、それでもなかなか寝付けなかった。何度も寝返りを打ったあげく、ようやく眠りについた頃にはもう朝になっていた。起きてからずっと頭がぼんやりしていた。何もする気力が湧かなかった。それでベッドの上に横たわっているうちに、いつの間にかうとうととまどろんでしまい、目が覚めた時には昼を過ぎてしまっていた。昨日の昼間も同じようなことをしていて、そのまま夕方になってしまった。このままだとそのうち昼夜の区別がわからなくなってくるのではないかと心配になった。そんなわけで、ぼくはいまもまだ部屋の中にいる。ずっと前から思っていたのだが、ぼくはきっと、生まれてきた時からずっと、誰かに監視されているような気がする。誰に見られているのかはよくわからないのだけれど、とにかくそういう気がするのだ。

ぼくは、ぼくを監視している誰かの目を意識しないようにしながら生きていくのが賢い生き方なのだと思う。ぼくが誰かを意識すればするほど、ぼくは何者かに観察され、記録されていくような気がしてならない。だからぼくは、ぼくがここにいることを誰にも悟られないようにしなければならない。

今日も一日中雨が降っていて、空には分厚い雲が立ち込めていたので、部屋の中から一歩も出ることができなかった。

そういえば先日、ぼくは友人から手紙をもらった。彼は今年大学を中退するつもりだという。ぼくは彼に会ったことがないのでよくわからないが、彼の書いた文章を読む限りにおいては、彼がとても聡明な人間だということがよくわかる。ぼくは彼からの便りに目を通しながら、彼の文章が好きだと思った。それと同時に、自分が書く文章とはぜんぜん違うのだということも実感させられた。ぼくは彼の文章を読んでいるうち、自分の書いている文章がひどく幼稚なものであるように思えてきて、恥ずかしくてたまらなくなった。その反面、ぼくはそんなふうに感じてしまった自分を情けなくも思った。ぼくは自分の文章を書けないわけではないのだが、どうしても他人が書いた文章と同じようには書けない。どうしてなのかはわからないが、文章を書くということはすごく難しいことだし、ぼくには向いていないのではないかと思うことがある。

ぼくは子供の頃、文章を書くことが好きだった。ぼくは日記をつけるのが好きで、毎日何かしら書いてはいたのだが、日記以外の文章を書くことはもっと好きで、小説を書いたり詩を作ったりすることもよくあった。しかし、それはほんの一時期のことであった。中学に入るくらいの頃からだんだんと書くことが好きではなくなっていった。その頃にはぼくはすでに小説というものをほとんど書かなくなっていたし、自分で作った詩も読まずに捨ててしまうようになっていた。

中学生の頃、ぼくは学校でいじめられていた。だから学校に行くのが嫌でしかたがなかった。ぼくは学校に行きたくない理由をいろいろと考えた。たとえば、風邪を引いてしまったとか、腹痛がするとか、そういう適当なことを言って休めばよかったのだが、ぼくは真面目な性格だったので、仮病を使って休むということをしなかった。だから、ぼくはいつもいつも苦しんでいた。ぼくは学校に行かない口実を見つけるために、いろいろなことを考えた。そしてある日、ぼくはひとつの方法を思い付いた。それは、ぼくが学校の先生になろうということであった。教師になれば生徒をいじめることができる。しかし、ぼくが教師になることはできないので、ぼくの代わりに生徒が教師をやってくれればいいのだと思った。

そこでぼくは、自分は小説家になるのだと周囲に言いふらすようになった。小説家というのは、偉そうな人がたくさんいて、どんな職業だかよくわからなかったけれど、とりあえずそういうことにしておけば、同級生たちは勝手に勘違いして、尊敬してくれるに違いないと思ったのである。ぼくは実際に小説を書き始めたわけではなかったが、少なくとも将来は小説家になるつもりでいた。しかし、ぼくは本当に小説が書きたかったわけではなくて、ただ周囲の人々から賞賛されたかっただけなのだろう。だから、ぼくの小説を読んだクラスメイトたちが、ぼくの小説を褒めてくれたところを想像してみても、まったく嬉しくなかった。むしろ、馬鹿にされているのではないかとさえ思うことがあった。ぼくは本当につまらない男で、ぼくがやっていることが何の意味も持たないことであるというのは自分でもわかっていたし、ぼくがしていることはすべて無意味で無価値なことだとしか思えなかった。ぼくは小学生の頃から、勉強もスポーツもできなくて、何をやってもうまくできなかった。ぼくは、ぼくよりも優秀な人間がみんな死んでしまえばいいと思っていたし、ぼくが死ねばいいとも思っていた。ぼくはいつも劣等感に悩まされていたし、いつも孤独を感じていた。ぼくはみんなから嫌われているのだと思い込んでいたし、実際にみんながぼくのことを嫌いだと思っているのも知っていた。ぼくはいつもひとりぼっちだったし、これからもずっとそうなのだと思った。ぼくは、みんながぼくを嫌っているのと同じくらいみんなを憎んでいた。ぼくはいつも他人のことばかり気にしていた。自分が死ぬことだけが誰にとっても唯一の救いであることはわかっていた。しかし、自殺するという勇気もなかったし、そこまで思い詰めるほど物事を考えるほどのエネルギーもなかった。ぼくはいつも何もできないまま生きていた。

あるとき、ぼくはクラスの女子が机に向かって何かを書いている姿を見た。彼女は休み時間になると教室の隅っこで静かに読書をしていたので、彼女が読書以外のことをしていたのはとても意外だった。ぼくは彼女のノートをこっそり覗き見ることにした。それは彼女に対する好奇心というよりは、ぼくが他の生徒たちの書いているものを盗み見るという行為そのものへの興味といった方が正しかったのだと思う。

ぼくが見たものは原稿用紙だった。そこには物語が書かれていた。それはたぶん、ぼくが昔に書いたものだった。たぶん、という言い方になったのは、それが本当にぼくが書いたものであったかどうか確信が持てなかったからだが、そうに違いないとも思っていた。ぼくは彼女が書いている物語の結末を知っていた。誰かがぼくのことも書いてくれればいいのにと思った。その日からぼくは、彼女に近付いて話しかけるようになった。彼女に近づくことが、彼女が書いている物語に書かれていることをぼくは知っていたからだ。ぼくは彼女の物語の登場人物のひとりなのであり、それを書いたのはぼく自身なのだ。ぼくは彼女と仲良くなることに成功した。ぼくは彼女とふたりで話をするようになったし、放課後にはいっしょに下校することもあった。ぼくは彼女を愛していたし、彼女もぼくを愛してくれた。ぼくらは恋人同士になった。ぼくは、ぼくたちの関係が永遠に続くものだと信じていた。

しかし、ある日突然に別れが訪れた。ぼくは、ぼくと彼女の関係を周囲に知られないようにするために、ぼくたちふたりでどこかへ行ってしまおうと提案した。ぼくの提案を聞いたとき、彼女は少し迷ったような顔をしたが、結局は同意してくれた。それが、彼女のためにぼくが用意した物語だった。

その日は日曜日だった。ぼくと彼女は電車に乗って遠くまで出かけた。目的地はどこでも良かったのだけれど、ぼくは海を見たいという希望を伝えた。ぼくらの住んでいる街からいちばん近い海に行こうという話になり、ぼくらは何も考えずにひたすら列車に乗り続けた。その間、ぼくはずっと窓の外の風景を眺めていた。窓の向こうに見える景色の中に、ぼくの知っているものがひとつでもあったらいいのにと思ったけれど、そんなものはほとんどなかった。

目的の駅に着くとすぐにタクシーに乗った。お金はなかったけれど、運転手は優しく、問題はなかった。運転手に行き先を告げると、ぼくらを乗せた車は海岸沿いの道を走り出した。車の中にはラジオが流れていて、パーソナリティの男が喋る声が聞こえていた。ぼくはそのラジオ番組をよく聞いていたので、ラジオのパーソナリティーの声を聞くだけでどことなく安心した。

やがてぼくと彼女は海岸に着いた。そこは人影のない静かな浜辺であった。ぼくらが砂浜を歩いていると波が押し寄せてきた。打ち寄せた波は砂に染み込み、そのまま引いていった。ぼくは靴を脱いで裸足になってみた。足の指の間を海水が通り抜けると、ひんやりとして気持ちがよかった。

ぼくと彼女は手を繋いで歩いた。ぼくは彼女にいろんな話を聞かせた。ぼくの話を聞いているときの彼女はとても楽しげであった。ぼくは話をしながら、自分の書いた物語と現実との違いについて考えていた。たとえば、ぼくは彼女の手を握ったことがなかった。しかし、それは些細な問題であるように思われた。なぜならば、ぼくと彼女はもうすぐ結ばれてひとつになるからである。そのとき、ぼくはきっと幸せを感じることができるだろう。ぼくは彼女のことをとても大切に思っていた。しかし、同時にぼくは、自分のことを大切に思っていた。

ぼくは、ぼく自身のことを信じていなかった。ぼくは、ぼくが何を考えているのか理解することができなかったし、ぼくが何をしたいのかもわからなかった。

ぼくは、いつかの日に自分が書いた物語を思い出すことができた。彼女のことも、彼女との日々のことも思い出すことができた。ぼくが考えた物語は、ぼくが望んだとおりに実現するはずだった。ぼくはそのことを疑わなかった。

今日、ぼくは、あの日と同じように海に来ている。ぼくは、ぼくの書いた物語をなぞっていた。物語の中では、ぼくは彼女に殺されることになっていた。そうならなかったのは、彼女が物語を書き換えたからだ。ぼくはナイフを持っていた。ぼくが持っていたのは果物用の小さなナイフだったが、それで充分だった。ぼくは正しい物語をやり直さなければならなかった。ぼくはナイフを両手に持ち、自分の首に押し当てた。

2022年6月19日公開

© 2022 樋口恭介

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