先に述べておくと、動機は全くわからない。というより、驚くべき理由というものが見当たらないのだ。話の大半が文化史の講義のようで、知識的には面白いが、驚きは少ない。きっと最後まで読んで、動機が明かされても恐らくそれほど驚かない気がする。
犯人は候補から考えるに葵、露申、若英か小休のどれか。4章の最後の若英の言い分を信じ(どうも信じきれない内容だが)、叙述トリックを除外すると、消去法的に小休になる。というより動機が驚くべきものなら、ここからしか導きようがない。
動機についてはもうギブアップする。挑戦状には専門知識は不要とありながら、前代未聞の内容を導出するには筆者は少々学が乏しく、推論を導けなかった。
"驚きに欠けるのは受け手の問題でもある"へのコメント 0件