破滅派では現在、様々な人が参加すると同時に、盛んに破滅派と言う枠を超えて活動する同人も多い。今回は2022年前半期の破滅派同人の活躍について注目し、はめにゅーの記事などからまとめて紹介したい。コロナウイルスからウクライナ侵攻まで様々なトラブルが続く現代、破滅派同人はどのような活動を行ってきたのだろうか?
1月
1月から、破滅派同人は様々な活躍を見せていた。
Juan.B
破滅派同人の牧野楠葉と多宇加世が文芸ユニット『B.O.Y』を結成した。
Juan.B
高橋文樹が1月10日午後22時からTBSラジオ「アシタノカレッジ」に出演する。インディーズ文学について学ぶ内容となる。
Juan.B
牧野楠葉が文学系Youtubeチャンネル「スケザネ図書館」に出演し、小説『フェイク広告の巨匠』や破滅派について語った。
牧野楠葉や佐川恭一の活躍も目立った。
Juan.B
『小説すばる』2月号に佐川恭一の作品が掲載された。その名は「東大A判定記念パーティ」。
Juan.Bは凄まじい本とイベントに参加した。
Juan.B
『情況』2022年冬号が1月21日に発売される。髙井ホアンによる連載も掲載される。
Juan.B
1月28日、阿佐ヶ谷ロフトAでイベント「不謹慎ゲームとは何か vol.4」が開催される。
2月
新たな繋がりが目立っていく。
Juan.B
2月11日、FMラジオ「渋谷のラジオ」の番組「渋谷で読書会」で、多宇加世『さびていしょうるの喃語』が紹介された。
Juan.B
牧野楠葉が「話題の本.com」で新連載を3月から開始する。牧野楠葉の初連載となる。
Youtubeでも佐川恭一は人気である。
Juan.B
文学YouTuberベルがYoutubeチャンネル『本とのコト知りたい?』の動画で、佐川恭一『サークルクラッシャー麻紀』を紹介した。
牧野楠葉はイベントをきっかけに宮台真司とラジオ番組を開始した。
Juan.B
牧野楠葉が出演するラジオ番組「宮台真司と牧野楠葉のなにがなんでも芥川賞をとりたい!!」が、Rainbow Town FMにて4月29日から放送される。
3月
佐川恭一は今年、多くの新刊を送り出している。
Juan.B
佐川恭一の小説集『アドルムコ会全史』が、「代わりに読む人」より4月15日に発売される。先行販売の予定もある。
Juan.B
季刊誌「東京荒野28号」に牧野楠葉と多宇加世の作品が掲載された。
そして破滅派の新プロジェクトが始まった。
高橋文樹
破滅派が擁する実力派作家佐川恭一と斧田小夜の単行本が2022年6月中旬に販売されることが決定した。タイトルはまだ未定だが、佐川は自身の集大成となる長編、斧田はSF短編集を予定している。
4月
破滅派も地方展開を再び強めている。いずれどこかでお会いするかもしれない。
Juan.B
第4回文学フリマ広島は4月17日に広島市の広島県立広島産業会館で開催される。
Juan.Bも頑張っている。
Juan.B
『情況』2022年春号が4月20日に発売される。髙井ホアンによる連載の拡大版も掲載される。
Juan.B
4月19日に発売される写真週刊誌「FLASH」に、森暢平教授と髙井ホアンの対談が掲載された。
5月
出版に向け、やらなければいけないことはたくさんある。
斧田小夜
初の単行本「ギークに銃はいらない」を上梓するにあたって斧田はある指命を受けた。紙を選んで来い。
……紙?紙ってなんだ?
高橋文樹
破滅派から2022年6月20日に発売される『シン・サークルクラッシャー麻紀』は電子書籍『サークルクラッシャー麻紀』を長編にしたものである。なぜ破滅派は「サークルクラッシャー」をコスり倒すのか? 本稿ではその秘密に迫る。
破滅派もファッションデビューだ。是非見て頂きたい。
高橋文樹
破滅派のラインナップにアパレルグッズが登場。電子書籍の表紙や作品内に登場するイラストをあしらったグッズが登場。今後も続々追加予定。初回ラインナップの目玉商品は「リットル君&デシリットル君」
文学フリマ東京は、破滅派にとっても一大イベントである。
Juan.B
5月29日に第三十四回文学フリマ東京が開催される。
Juan.B
大木芙沙子の小説「ふくらはぎ」が閑窓社のアンソロジー『閑窓vol.5 道辻を灯す』に掲載された。オンラインショップ「真夜中文庫」で販売を開始している。
6月
梅雨と暑さが入り混じる奇妙な季節の中、破滅派同人は次々と新展開を始めている。
Juan.B
『戦前不敬発言大全』『戦前反戦発言大全』出版三周年イベントが、6月4日にBar&イベントスペース「ミズサー」で開催される。
Juan.B
SFアンソロジー『新しい世界を生きるための14のSF』が、ハヤカワ文庫JAから6月22日に発売される。
破滅派の作品に多くの注目が集まった。
松尾模糊
ELITESがYoutubeチャンネル『エリーツちゃんねる』の動画で、斧田小夜『ギークに銃はいらない』を紹介した。
高橋文樹
佐川恭一のホームである大阪は本町の独立系書店toi booksでサイン会が刊行される。『シン・サークルクラッシャー麻紀』だけではなく既刊本やすでに購入した本にもサインしてもらえるそうだ。
松尾模糊
いま一部で「文芸界で最も熱い男」と目される佐川恭一。4月に刊行した驚愕の鈍器本『アドルムコ会全史』(代わりに読む人)を中心に、創作秘話や今後の展望を聞いた。佐川フリーク必見のメールインタビュー。
高橋文樹
作家・批評家である古谷経がシラスで『シン・サークルクラッシャー麻紀』について書評回を放送することになった。放送は2022年6月27日19:20。破滅派がシラスで取り上げられるのはおそらく初めて。
そして6月、佐川恭一と斧田小夜の作品が発売された。今年の後半も、破滅派の展開はより深まっていくだろう。
高橋文樹
破滅派から新たに2冊の書籍が刊行される。佐川恭一『シン・サークルクラッシャー麻紀』と斧田小夜『ギークに銃はいらない』である。2022年6月中旬発売を予定している。5/29(日)開催予定の文学フリマでは、新刊破滅派17号とあわせて2冊を先行販売する予定。
Juan.B
『Quick Japan』vol.161に佐川恭一の作品が掲載される。その名は「ターシルオカンポ」。
高橋文樹
先日6月22日に発売された伴名練によるSFアンソロジー『新しい世界を生きるための14のSF』には、紙幅の都合から掲載されることのなかった編者あとがきがあり、それがオンラインであとから公開された。それにならう形で『ギークに銃はいらない』のあとがきも追加してみよう。
いかがだっただろうか。イベントに出版にと、コロナ禍の下でも破滅派同人は元気に活動していた。振り返ってみれば、「破滅」という言葉の幅広さを幾度となく感じさせられる。今年の後半も、様々な展開が予定されている。こんな時だからこそ破滅派同人は生き生きとしている。これからも破滅派同人の活躍に期待しよう。
そして、破滅派はいつでも同人の参加を待っている。偶然の出会い、知人による紹介、(Juan.Bの様に)規制と放浪の末の漂着など、様々な人々が様々な形で参加でき、そして積極的な意義を担えるのが破滅派である。後ろ向きのまま前に進め!
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