佐川恭一の小説集『アドルムコ会全史』が、「代わりに読む人」より4月15日に発売されることがわかった。

本人がTwitterで発表した。

小説集『アドルムコ会全史』は、佐川恭一がTwitterで「マジのヤバイ本作りたいよぉ〜」と呟いたことが発端となり出来上がった奇跡の作品集である。『アドルムコ会全史』には、「アドルムコ会全史」「キムタク」「パラダイス・シティ」「夏の日のリフレイン」「ブライアンズタイム」の5編が収録されている。タイトルだけでも想像が膨らむ作品の数々となっている。また、装画は『武蔵野』『死都調布』の斎藤潤一郎、装帳はコバヤシタケシが担当している。

『アドルムコ会全史』を出版する「代わりに読む人」は、2019年に設立された出版レーベルで、公式サイトでは、「可笑しさで世界をすこしだけ拡げる」をモットーに可笑しさやユーモアのある文芸書を刊行していく、と宣言している。

阿波しらさぎ文学賞、歌舞伎町文学賞、RANGAI文庫賞などの受賞や、『小説すばる』への掲載など活躍の幅が広がり続けている破滅派同人・佐川恭一だが、更に有名な文学賞に触手を伸ばす日も遠くはないだろう。佐川恭一の今後に更に期待したいと同時に、破滅派同人の活躍にも期待したい。

『アドルムコ会全史』は、各地の書店で4月15日に発売される予定だが、4月1日頃から「代わりに読む人」のオンラインストアや一部書店での先行発売も行われる。先行販売では読者購入特典として特製ポストカードが付属するという。詳しい情報は下記リンクも参照のこと。