破滅派同人・大木芙沙子の小説「ふくらはぎ」が、閑窓社のアンソロジー『閑窓vol.5 道辻を灯す』に掲載されたことがわかった。

本人がTwitterで公表した。

閑窓社によるアンソロジー『閑窓vol.5 道辻を灯す』は、架空の商店街「祝坐町商店街」を舞台に、そこで紡がれる様々な風景を描いた作品8作を収録している。大木芙沙子は短編小説「ふくらはぎ」を寄稿した。あらすじは次の通りとなっている。

あや子が母の姿について、思いだすのはふくらはぎ。店先や、浴室や、台所に立つ母の、ナイロン製のひざ丈スカートから伸びた脚。むきだしの皮膚にはよく見ると剃り残った体毛がちくちくと生えていて、しかしそんなことではすこしもその威厳を失わないような、立派なふくらはぎだった。

大木を含む作家陣は以下の通り。

大木芙沙子
熾野 優
北木 鉄
桜田一門
瀬戸千歳
松尾 晴
丸屋トンボ
宮月 中

作家の瀬戸千歳、丸屋トンボ、熾野 優の三人が立ち上げた「閑窓社」は文学フリマ東京を中心に活動する文芸サークルで、毎号“なにかしらの間取り”をテーマに作品を制作しているという。大木芙沙子をはじめとする様々な作家が描く「祝坐町商店街」の間取りとはどのような世界なのか?ぜひ購入して商店街の間取りを楽しみたい。

アンソロジー『閑窓vol.5 道辻を灯す』は、オンラインショップ「真夜中文庫」で販売を開始している。詳しい情報は下記リンクも参照のこと。