舗掲示板サイト「スラド」が1月末にサービス終了
 コンピュータやOSS関連のニュースを扱う掲示板サイト「スラド」が1月末にサービスを終了する。

 米VA Linux Systemsが運営していたニュースサイト「Slashdot」の日本版として2001年5月、同社の日本法人が正式にオープンした。オープンから23年間ほぼ変わらないシステムを維持してきた。

 VA Linux Systems日本法人は07年、スラッシュドットジャパンとOSS開発サイト「SourceForge.JP」を含むOSDN部門を分離し、07年にサンブリッジ子会社のOSDNに譲渡。15年にスラッシュドットジャパンは「スラド」に、SourceForge.JPは「OSDN」に名称変更した。

 20年、OSDNからアピリッツに両事業を譲渡。22年にアピリッツがOSDN事業を中国OSChinaに譲渡したが、スラドはその後の受け入れ先が決まっていなかった。

 掲示板には「最近になってOSChinaからスラドとOSDNを閉鎖する計画があると聞いた編集部が交渉したところ、分離してかまわないとの回答を得たのだが、日本側受け入れ先の都合が悪く、分離計画は頓挫してしまった。」と書き込みされて閉鎖の旨が通知された。

 また一つ、日本のインターネットの歴史が閉じる。SNSの普及で掲示板という共有スペースは過去のものになっている感があるが、逆に炎上や攻撃的な投稿などの問題でSNS離れも加速している。今後は有料ユーザーによる、ある程度閉じられた掲示板のような言論空間がまた増えていくのではないか。