日本SF作家クラブが主催する『第43回日本SF大賞』の受賞作が2月19日、発表された。荒巻義雄『SFする思考 荒巻義雄評論集成』(小鳥遊書房)と小田雅久仁『残月記』(双葉社)が大賞に選ばれた。

2021年9月1日から2022年8月31日までに発表された作品か出来事が対象。受賞した二作のほか、樋口恭介(編)『異常論文』(早川書房)、小川哲『地図と拳』(集英社)、久永実木彦「わたしたちの怪獣」(東京創元社「紙魚の手帖 vol.6 AUGUST 2022」)の五作の最終候補の中から選出された。

井上雅彦、草上仁、小谷真理、斜線堂有紀、立原透耶の5人の選考委員によって選考会が行われ、大賞のほか、功績賞として昨年亡くなった鹿野司氏(サイエンスライター)、津原泰水氏(小説家)、2021年に亡くなった八杉将司氏(小説家)が選ばれた。

なお贈賞式は、4月22日に都内・代官山蔦屋書店で開催されるイベント「SFカーニバル」内で行われ、日本SF作家クラブ公式YouTubeチャンネルでも配信予定。