現代フランスを代表する詩人の一人であったイブ・ボヌフォワ氏が7月1日、パリで死去した。93歳だった。

イブ・ボヌフォワさんはフランスのアンドル=エ=ロワール県トゥール生まれ。ポワティエ大学、パリ大学で哲学や歴史を学んだ後、フランス、アメリカ、スイスなど各国の大学で文学教師として勤務した。

詩人、エッセイストとして活躍し、1953年に「ドゥーブの動きと不動について」で脚光を浴び、以後多くの作品を制作した。様々な賞を受賞しているが、中でも1987年にはフランスにおける最高の文学賞とされるゴンクール賞も受賞している。日本の俳句文化にも大きな関心を持ち、2000年には正岡子規国際俳句賞大賞も受賞していた。また、度々ノーベル文学賞の候補にも挙げられていたと言う。