フランツ・カフカの作品群を題材とするアドベンチャーゲーム『Playing Kafka』が5月21日に、PC(Steam)/iOS/Android向けに無料リリースされた。

 チェコ・プラハを拠点とするデベロッパーのCharles Gamesが開発。フランツ・カフカは、1883年7月にオーストリア=ハンガリー帝国領時代のプラハに生まれた。「変身」や「審判」、「城」など不条理な世界観を描く独特の作風で知られるチェコの国民的作家。

 没後100周年を迎える今年は、生前の業績を振り返る企画や催しが世界各地でおこなわれており、『Playing Kafka』もその一環で作られたという。日本においても早稲田大学国際文学館で、9月16日までカフカ没後100年記念展示「「変身」するカフカ展」が開催中だ。

『Playing Kafka』Trailer

 本作では「The Trial(審判)」「Letter to the Father(父への手紙)」「The Castle(城)」の3つのチャプターが展開。

 登場人物は全員顔のパーツがないのっぺらぼうで、翻案を施されたストーリーながらカフカの世界観を十分味わえる作風になっている。

 「definitive Kafka videogame(カフカビデオゲームの決定版)」と銘打たれた本作は、ドイツ政府が設立した公的な国際文化交流機関である「Goethe-Institut」のプラハ支部をはじめ、文学研究者やカフカの伝記作家ら複数の専門家の協力のもと開発が進められた。

 『Playing Kafka』は、PC(Steam)/iOS/Android向けに無料配信中。没後100年、カフカの作品がゲームとして遊ばれるようになるというのも現代的でありながら、彼が描いた世界観を象徴しているようで興味深い。