このページを見てくださっているあなたは、おそらく破滅派同人にそそのかされて引き受けてくださったのだと思います。ひとまずはありがとうございます。このページをご覧になり、破滅派の方針にご理解いただいた上で、ご協力くだされば幸いです。

なお、このページが書かれたのは2008年ぐらいでかなり古い情報です。ご参考程度にとどめてください。

大原則

破滅派は文芸誌です。なので、主役はあくまで文芸ということになります。同人一同、特にデザインに詳しいわけでもなく、自分たちで素晴らしい絵が描けたり、写真が撮れるわけでもありません。なので、破滅派にビジュアル要素を提供してくださる方には大変感謝しています。あれこれ注文はつけません。破滅派の理念にあるとおり、「これは普通の場所では受け入れられないだろうが、素晴らしいものだ!」とあなたが自負するものをご提供ください。

印刷用の画像の解像度

印刷用の画像はWebとは違い、かなり気をつける点があります。

  1. 解像度
  2. サイズ
1.解像度

基本的に、Web用の画像は解像度を気にする必要はありません。が、印刷の場合は別です。ディスプレイというものは、思ったよりも粗いもので、よく見ると縁がジャギジャギしています。これは、ディスプレイというものが四角形の点の集合で構成されているためです。目の良い方は、ディスプレイをよく見てください。字の端っこがジャギジャギしているのが見て取れると思います。

一方、書籍に代表される印刷物というものは、ジャギジャギしていません。実は印刷物も点の集合で成り立っていることが多いのですが、相当目の良い方でも見破れないでしょう。

 

この点の大きさを解像度といいます。解像度の低いものを印刷すると、上の画像のようになってしまいます。画像は破滅派のロゴを拡大したものです。どうですか? 画像の端っこがジャギジャギしていませんか?

ここまで拡大するとドットが見える

ここまで拡大するとドットが見える

ちなみに、ジャギってしまうときのよくあるパターンとしては、Webで手に入れた素材や、携帯電話附属のデジカメで撮った写真を使用したときでしょうか。

PhotoshopやIllustratorなどのグラフィックソフトを使用されている方は、ドキュメントの画像解像度を350ppiに設定してください。モノクロ画像の場合は、600ppiです。ppiとは、”pixel per inch”、すなわち、1インチあたりのピクセル数です。

また、手書きの方はスキャニングに気をつけてください。破滅派編集部に現物を送付していただいた場合はこちらでやりますが、データで送っていただく場合、スキャナーの解像度を最高にしてください。おそらく、dpiという単位で設定できますので、そちらをマックスにしていただければかまいません。

2.色

色に関しては、再現性に問題があります。というもの、印刷で基本的に使われるインキはC(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、K(黒)の四色なのですが、この四色インキで再現できる色には限度があります。それ以外の色については、「特色インキ」という高価なものを使わなくてはいけません。これは同人誌である破滅派としては非常に厳しいので、「なるべく使わない」あるいは「刷り上がったものが思った色と違っても怒らない」という方針でお願いします。

また、もう一点だけ色に関してよくある問題があります。それはカラーマネジメントです。カラーマネジメントとは色管理のことです。デジカメ・スキャナ・パソコンなど、電化製品には、それぞれ色空間というものがあります。一口に「青」といっても、どの色が「青」に該当するのか、それぞれの認識は異なる可能性があります。なので、すべてのアプリケーションでこれを統一しておく必要があります。

破滅派は「Japan Color 2001 Coated」という色空間を使用しています。これは一般的な印刷所の仕様に合わせたものです。お使いの機器によっては異なるので、こちらに合わせていただけると、色の再現性が保たれます。

3.サイズ

Webでもそうでしたが、印刷物にもサイズの規定はあります。紙の破滅派はA5(縦148mm×横210mm)で印刷されています。なので、見開きでもA4(縦210mm×横297mm)しかありません。極端な縦長や極端な横長はちょっと使いづらくなってしまいます。

また、破滅派の表紙には、ロゴや書誌情報が乗ります。絵や写真の形式によっては、メインの部分にロゴがモロかぶりしたりするので、その点はご了承ください。

例:破滅派002号表紙の元絵

例:破滅派002号表紙の元絵

 

 

例:破滅派002号の実際の表紙

例:破滅派002号の実際の表紙

ロゴなどを入れるためのスペースに関してはお気遣いいただかなくてもかまいません。破滅派なりに一生懸命工夫しながら作ります。

終わりに

以上で破滅派に絵・写真を寄せていただく際の注意事項に関して述べさせていただきました。イラスト・写真を生業とされる方には自明のことではあると思いますが、ご参考までに。

もちろん、破滅派の理念に従えば、こうしたすべてのルールを無視する素晴らしい作品を寄せていただくことは大歓迎です。

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